赤天／純米吟醸（日磨崖仏 MGC-11）全25曲、25分26秒 定価\2,200
ここまで続くとは思わなかった赤天のアルバムも遂に４枚目を数えた。苦笑抜きには聴けなかった１作目から内容的にも徐々に向上が見られ、前作「参」では十分に評価できる作品となった。その「参」に続く作品として期待して迎えた本アルバム....なんであるが、初めて内容的に停滞が感じられるというか、それとも初心に戻ったというべきか、ともかくそういう内容のアルバムとなった。
全２５曲、タイトルを聴いただけで内容がすぐにバレてしまうような、コテコテの一発ネタが満載されている。特に耳を惹かれたのは、津山流ニセトラッド魂爆発の「物売り」、トリッキーなリフのヘヴィファンクナンバー「貯金」、ソフツのサードのようなリズム隊とワイアット物まねヴォーカルをフィーチュアした「中央線」あたり。ネタ的には津山自身による「履歴書」が爆笑物。次作では吉田ヴァージョンも是非作成して欲しい。あと秀逸なのがジャケットデザイン。ここまで凝るかねぇ。
まぁ、このユニットの特質から言って質的な充実はあくまでオマケであるのだろうから、カタイこと言わずに笑いながら聴くのが正しいあり方なのでありましょう。