BENOIT WIDEMANN / STRESS!（仏MUSEA FGBG4238.AR）全10曲 38:11
マグマの全盛期である75〜78年にかけて在籍したキーボード奏者、BENOIT WIDEMANNの77年に発表されたソロ１作目がMUSEAからCD再発された。
基本的にはWIDEMANNによるMOOGやOBERHEIMのシンセによる多重録音による曲が中心。加えてバックのメンバーとしてALAN STIVELL BAND時代からの盟友である CLEMENT BAILLY(ds)が４曲、GUY DELACROIX(b)が２曲参加しており、バンド形態による躍動的なサウンドが聴ける。マグマ時代のツインキーボードの１人だった PATRICK GAUTHIERも１曲参加している。また、WIDEMANN 自身がピッコロ・ベースを演奏している曲があり、このベースが音色・フレーズとももろマグマ路線で、業の深さが感じられる。
例えば同じようなタイプのアーティストであるJEAN-PHILLIPE GOUDEの"DRONES" やPATRICK GAUTHIERの"BEBE GODZILLA"に比べるとやや地味な印象も受けるが、内容的には両者にひけを取らない力作である。MUSEA名物の詳細なライナーノーツも資料的価値が高く、おすすめの１枚。ただしボーナストラックが無いため、 LP所有の方は不要か。未CD化の2nd,3rdも将来是非リリースして欲しい。