BABA YAGA LA SORCIERE('95年 仏AKT VII) 全1曲/23.52
昨年10月、フランスで行われたマグマ結成 25周年記念コンサートで演奏された、100人の子供のコーラスをフィーチュアしたM.D.K. を収録したＣＤ。
AKTレーベルと言えば、マグマ全盛期の貴重なライヴテイクをＣＤでリリースする反面、マニアはともかく普通のファンにはちょっとお薦めできない作品（コロンブスの朗読物とか、73年のスタジオセッションとかね。後者は個人的には気に入ってはいるけど）もリリースしており、この作品も聴くまではどんな出来になるか心配ではあった。
歌詞はこの日の演奏のために作られたというフランス語の歌詞。バックはピアノ、パーカッション、管楽器のアンサンブルといった割と地味な物で、あくまで子供達のコーラスの裏方と言った印象である。時間は20分と短めではあるが、原曲の構成をダイジェスト的にほぼ網羅している。"LES VOIX"の雰囲気に非常に近い印象である。エレクトリック・フォームでの演奏では省略されるケースの多い "Kreuhn Kohrmahn"が最後に演奏されているのは、この編成ならでは。
残念なのは歌詞の内容がわからない点。子供達のコーラスを使い、歌詞も新たに書き起こされているのを見ると、何らかのメッセージがこめられているというのだろうとは思うが、それがわからないと面白味も半減、かな。歌詞についての説明があるメディア（せめて英語で）が現れれば、かなり広く薦められる作品になるかもしれない。