MAGMA / INEDITS(仏SEVENTH REX IXI)
ジャケットデザインも新たに、遂にオフィシャル発売されたINEDITS。内容は残念ながら、音質の向上・ボーナス収録は一切無し。 "SOWILOI"でのテープの回転ヨレやテープヒスもそのまま。これだけならブート"LIVE DE FUTURA"を持っていれば不要、という評価になってしまうのだろうが（勿論、オフィシャルを買えばアーティストに正規に対価が払われるので、正規盤を買うのに越したことは無いのだが）、貴重なのは演奏メンバー・収録時期が一部不明瞭ながら収録されていること。
まず"SOWILOI" "KMX"の２曲はいずれも74 年の録音。後の方のベースソロは74年 9月26 日のもの。"SOWILOI"にはCLAUDE OLMOS がギターで参加している。
"OM ZANKA"は75年1月21日の録音。メンツは"MAGMA LIVE"とほぼ同じ。"GAMMA"は73年 6月の録音。メンツは"SOWILOI"と同じ。 "TERRIEN SI JE T'AI CONVOQUE"は72年6月の録音。LASRY,SEFFER,MOZE,COHEN在籍時のテイク。"CONCERT 1971"での同メンバーでの演奏と比べると面白い。最後の"GAMMA ANTERIA" は73年2月15日、パリのSTUDIO AQUARIUMでの録音。"TERRIEN"のメンツからRENE GARBERと JEAN-LUC MANDERLIERが居残って、ベースに JEAN-PAUL LEMBERTが加わった、過渡期ともいえそうな時期のもの。
勿論、内容は既に語り尽くされているように壮絶極まるもの。プレミア付きのＬＰやブートＣＤでしか聴けなかったこの演奏がオフィシャルで聴けるようになったのは、喜ばしいことである。