BON / TO THE BONE('96年米LOLO RECORDS LOLO 009-2) 全8曲/52.46
元PIERRE MOERLEN'S GONGのギタリストで、 GONGZILLAの中心人物だったBON LOGAZAのユニットの、93年以来の2ndアルバム。今回も HANSFORD ROWE(b),VIC STEVENS(ds)とのトリオを中心に、DAVID TORNらをゲストに迎えて制作されている。
内容は前作同様、BONのホールズワース風トーンのギターを中心に、良くも悪くもフュージョンの領域を逸脱しないもの。1)なんかはヴィブラフォンを入れるとゴング風に聴こえないこともない。ベストトラックは3)。 DAVID TORNのミスティックなイントロに導かれて、ギターがエスニックなフレーズを繰り出し、 CARYN LINのエレクトリック・ヴァイオリンのソロに至る展開は聴きごたえ充分。 ROWEのベースもヘヴィ。こうなるとSTEVENS のドラムが単調なのが気になってくる。基本的にはトリオ編成なのだからもっと派手で手数の多い方がいいのではないかと思うけど。
フュージョンファンには好まれる音かもしれないが、もっと癖のある曲を書けるソングライターと組んだ方がいいのではないかな。ギタリストとしての力量は文句無いだけに。