MIKE OLDFIELD93/4/8 LONDON ROYAL ALBERT HALL
９３年４月３日〜１０日にわたって、ロンドン・カンタベリーへの旅に行って来ました。お土産代わりにその時の話なんぞをアップしてみたいと思います。
使った航空会社はもちろん？ ヴァージン・アトランティック。
成田〜ロンドン間は約１２時間位でしたが、ＶＡは何せ席毎に小型モニターが付いていて、６チャンネルの中から好きな番組を選んで見れるので実に快適でした(^_^)。ただし、いい番組があるとつい見てしまって、飛行機の中で寝られないというのが難点ですが。ちなみに私とKIYOMIは、ほとんど日本語吹替えの映画を見ていました。見たのは行きが「不法侵入」「バットマン・リターンズ」「沈黙の戦艦」、帰りが「ハネムーン・イン・ベガス」「リバー・ランズ・スルー・イット」「ボディガード」など。帰りは「ラスト・オブ・モヒカン」などもやってたようでしたが、疲れて見ませんでした。ロンドンは実質３日半。KIYOMIが今までに２回ほどロンドンに来たことがあるという事で、観光名所はほぼ全部回れました。さらにその上でＨＭＶ・タワー・メガストアを絨毯爆撃したという。さらに現地でstillさんから仕入れた情報で「OXFORD ST.沿いのBERWICK ST.に中古盤のいい店が多い」という事で、そちらにも足を伸ばしました。
ロンドンで購入したのは、
・SYSTEM 7 / 777 (13.99ポンド) ※新譜です。２枚組ＬＰでも出てました
・ROBERT WYATT / THE END OF AN EAR (13.49ポンド)
※仏盤。タワーの輸入盤コーナーで購入。・SOFT MACHINE / BBC RADIO 1 CONCERT (10.99ポンド)
※これも新譜。PARIS THEATRE LONDON,11/3/71というクレジットが入って
ます。収録曲は、1.BLIND BADGER
2.NEO CALIBAN GRIDES
3.MEDLEY
OUT BROODY RAGEOUS
〜EAMONN ANDREWS
〜ALL WHITE
〜KINGS AND QUEENS
〜TEETH
〜PIGLING BLAND
参加メンバーは4THの４人に、エルトン・ディーンの曲には彼のグループ
のメンバーが一部参加しています。音質・内容ともに最高です。・GENESIS / THREE SIDES LIVE (15.99ポンド)
※メガストアで購入。サイド４がライブで、この値段だったので購入。・OZRIC TENTACLES / FRIDGE,BRIXTON 19.5.91 (13.49ポンド)
※これはビデオです。ＰＡＬだから見れんけど買ってしまった。・NEW YORK GONG / ABOUT TIME
・SYD BARRETT / THE MADCAP LAUGHS
※タワーでセールをやってて、２枚で12.48ポンドと安かったので購入。・XTC / CHALKHILLS AND CHILDREN (9.95ポンド)
※本です。以前隔離室で話題になってましたっけ？ 読めるかどうかは
考えずに買いました(^^;)。・CARAVAN / A HUNTING WE SHALL GO (中古シングル・ジャケ付き、15ポンド)
※HATさん、"GOLF GIRL"のは残念ながら無かったので、これで許してく
ださい(_ _)ﾍﾟｺﾘ "HELLO HELLO"のもあったそうですが、それはＦＢＨ
さんにかっさらわれてしまいました(^^;)。・STEVE HILLAGE / HARDY GURDY MAN (中古シングル・ジャケ無し、4ポンド)
※これはまぁ、一応記念という事で。・KEVIN AYERS / "THAT'S WHAT YOU GET BABE" (中古ＬＰ、2.99ポンド)
※あまりの安さに、持ち帰り時の面倒さを忘れて思わず買ってしまいまし
た。イギリス国内盤は日本とあまり変り映えしませんでしたが、タワーなどではヨーロッパ他国からの輸入盤はかなり充実してました。MR.COLLECTORシリーズのソフツの4TH,5TH,7TH もありました。エルドンも4THをはじめ、ほぼ完璧に揃ってました。しかし、タワーのディスプレイにエルドンがずらっと並んでるのは凄いものがあるなぁ(^^;)。あと、高かったけど、日本からの輸入盤も目立ってましたよ。グリーンスレイドなんかが置いてました。
ちなみに、KIYOMIは、
・MIKE OLDFIELD / THE BELL (7INCH EP) (1.99ポンド)
・MIKE OLDFIELD / THE BELL (CD SINGLE) (3.99ポンド)をしっかり買ったのでした。このシングル、ジャケがいいですねぇ。例のマークが金色から銀色に変って（というか戻って）、背景はエコロジカルな感じです。
面白いのは、マイク自身の手でリミックスが行われていて、ＭＣがヴィヴィアン・スタンシャルのに差し替えられている事。やはりＭＣは彼の声のがいいですねぇ。
ＥＰのＢ面、ＣＤシングル収録の残り３曲は"SENTINEL"のRESTRUCTUREヴァージョン。リミックスじゃないのがミソで、ほとんど別の作品になってます。
ＣＤには、ジャケの背景を変えたPHOTO CARDが３枚おまけで入ってます。あと、メガストアの楽譜売場で"TUBULAR BELLS II"の楽譜(10.95ポンド)を発見！！！もちろんKIYOMIが買いました(^^;)。基本的にはピアノ譜ですが、あの"ALTERED STATE"の歌詞が書いてあるのが凄い。あと、ＭＣの文句も書いてあります。
買物以外では、ピカデリー・サーカスの"ROCK CIRCUS"にも行ってきました。マダム・タッソーの蝋人形館のロック版という感じのものです。隔離物はやはり全滅状態でしたね。でも、地味な所にブライアン・フェリーがいたりとか、なかなか楽しいです。
最上階に行くと「シネマがあるよ」と言われたので、てっきりフィルムコンサートのような事をやるのかな、と思ったら、なんだか「ミート・ザ・ワールド」のようなものをやっておりました（東京ディズニーランドに行った事ある人ならわかるよね）。最初にサージェント・ペパーズの格好をしたビートルズ人形が出てきて、曲に合わせてカタカタ動くんですが、ポールとジョージが異常に似てないのでKIYOMIと２人でウケてしまいました。
しかしなぁ、ジャニス・ジョプリンの次がいきなりピストルズとは、なかなか悲しい物があるなぁ。で、その後フィル・コリンズが出てくるんですが、"IN THE AIR TONIGHT"で最初は座って歌ってて、そのうちドラムがせり上がって来るのはなかなか笑えました(^^;)。
全部見終った後、ショップでジェネシスの"FROM ONE FAN TO ANOTHER"（写真集。12.95 ポンド）をまた自爆してしまいました。
ホテルのＴＶでは、大体ＢＢＣなんかを見ていたんですが、着いた日に元フェアグランド・アトラクションのエディ・リーダーのライブ＋インタビューの３０分番組をやってたり、"SOUNDBITES"という番組（これはカンタベリーで見たんですが）でマイケル・ナイマンのライブが１曲だけあって、これがなかなかいい感じだったりしました。
でもKIYOMIと２人で一番ウケたのは、朝の７時〜９時にCHANNEL 4でやってた"THE BIG BREAKFAST"という番組。
他局は真面目に朝のニュースをやってるのに、ここは「おはようこどもショー」みたいな番組やってるんだもんなぁ。司会の兄ちゃんが朝から異常にテンション高いのもおかしいです。
●カンタベリー編●
カンタベリーへは、ロンドンのヴィクトリア駅から鉄道で乗り換え無しで１時間半くらい。ヴィクトリア駅を出てすぐに、左手にフロイドの"ANIMALS"のジャケの工場を発見！ 帰りの列車の窓から写真撮ってきました(^_^)。
ロンドンを出ると、実にのどか〜〜〜な田園風景がずっと続いて、ああイギリスだなぁ、としみじみ感じてしまいました。ちょっと北海道に似てるかな、という印象も受けました。
カンタベリーもこんな感じかなぁ、と思ってみたら、メインストリートは実ににぎやかではないですか。田舎という印象があったので、ちょっと面食ってしまいました。昼間はカンタベリー大聖堂を見に来た観光客などで、ほとんど原宿状態。でもさすがに、ロンドンにはどこにでもいた日本人は全然いなかったなぁ。
メインストリートにあったレコードショップは"OUR PRICE"というチェーン店をはじめ、これといってロンドンと変り無くて拍子抜けしちゃいましたが、ツーリスト・インフォメーションでもらったチラシに"CANTERBURY ROCK"なる店を発見！ ネーミングに負けず劣らず、なかなか怪しげな店で面白かったです。中古盤店なんですが、古いレコード・プレイヤーも売ってたりします。
さて泊まったのは、その"CANTERBURY ROCK"にほど近い、ローパー・ロードにある「アリカンテ・ゲスト・ハウス」というＢ＆Ｂ（漫才グループ....ではなくて、BED & BREAKFASTの略。夕食のないペンションのようなもの）に泊まりました。
（ご紹介どうもでした＞stillさん(_ _)ﾍﾟｺﾘ）
なかなかいい所でしたが、ロンドンに帰ってからそのＢ＆Ｂがリチャード・シンクレアさんの自宅に近い（Ｂ＆Ｂがローパー・ロード４番地、リチャードさん宅が同じく２４番地！）のにびっくり！ 訪ねれば良かったかなぁ〜〜〜。stillさんを訪ねてロンドンに行ったＦＢＨさんもカンタベリーに立ち寄った際にこのＢ＆Ｂに泊まったそうで、２日続けて日本人が来てご主人びっくりしてたとか。
で、帰国してからKIYOMIが持っていた「マザーグースころんだ」というイラスト紀行本にこのＢ＆Ｂが載ってるのを発見！ 部屋までいっしょでした。
ところで、これはロンドンでも感じたんですが、イギリスの天候が変りやすいというのは本当なんですねぇ。雨が降り出したと思ったら３０分後にはもう晴れてる、というのが何回も繰り返して、傘を開いたり閉じたりが面倒なこと。それが当たり前と思ってるイギリスの人達は、多少の雨では傘を使わないんですねぇ。妙に感心してしまいました。
●マイクのコンサート編●
さて、今回の旅行のメインは勿論、８日のロイヤル・アルバート・ホールでのマイク・オールドフィールドのコンサートです。
前日にしっかり下見に行ってきました。そこでどうも日本人らしい人を見かけたのですが、「写真を撮ってくれませんか」と話しかけて来た言葉はしっかり英語でした。
で翌日、ピカデリーサーカス駅の日本食弁当のテイクアウト店（これが「ロンドン弁当」「ピカデリー弁当」とかあって、結構おかしい）の前で、stillさんご夫妻と、ＦＢＨさんと待ち合わせ、中華で食事（おいしかったです〜）の後タクシーでＲＡＨに向かいました。
着いてすぐに、前日から目を付けていたグッズ売場に直行(^^;)。
・Ｔシャツ（ＴＢ２のジャケデザイン） 13ポンド
・Ｔシャツ（THE BELLのシングルのジャケデザイン）13ポンド
・パンフレット 6ポンド
・キーホルダー（例のデザイン） 5ポンド以上KIYOMIが１つずつ、私がTHE BELLのＴシャツを買いました。
で、終演後にもう１冊パンフを買おうと行ったんですが、もう売り切れでＴＢ２のＴシャツをもう１枚買って帰りました。
また、帰りの路上で売っていたＴＢ２ジャケのデザインの大型ポスターが、なんと１ポンド！ 勿論買って帰りました。ここで（座席によって入口が違うので）stillさん達と別れてホールの中へ。（入ってみたら意外とアリーナ席が狭くて、すぐどこにいるかわかりましたが） 私とKIYOMIの席は後ろから数えた方が早い位の後ろの席でしたが、前の席２つが空いていたこともあってとても見やすい場所でした（もちろん会場は満員でしたけどね）。ＲＡＨは下からアリーナ＞ストール＞ボックス＞バルコニーとなっていて、どれも見やすそうないい会場ですね。ストール（椅子）席は回転式になっているので、左右の席でも見やすいし、ボックス席はバーからドリンクまで取れるようになってます。
ステージは８時からの予定でしたが、まずは８時に前座が登場。名前は忘れましたが、フェアグランドぽい女声ヴォーカルのアコースティックバンドでした。演奏は良かったんだけど、何せ後に控えているのがマイクなもんで「早く終らないないかなぁ」状態でありました。
このグループの演奏が終ったのが８時４５分。それからさらに楽器の準備が入ったためマイクの演奏は９時からになりました。バンドはギター３人、ＫＢ３人、ベース、ドラムス、パーカッション、女声コーラス２人、それにピアノ兼指揮者という編成。
マイクは何と、黒いスーツにノーネクタイというスタイルで登場して、ビデオと同じくコルグのＭ１で"SENTINEL"のイントロを弾いて、演奏が始まりました。
会場が狭いこともあってか、ライティングもヴァリライトもどき？ を使ってなかなか凝っていました。曲の展開に合わせて、ライティングで背景色が変るのもなかなか効果的でした。"THE BELL"のＭＣは、最初は何とマイク自身が担当！！ マイクが演奏に加わってからは、指揮者の人が代行していました。"DIGITAL SOUND PROCESSOR"ではエジンバラのようにミキサーが出てくるのではなく、ミラーボールを使ったライティングのみでした。最後の"TUBULAR BELLS"ではお約束通り、ステージ後方の幕が下りて、巨大なチューブラーベルが登場、マイクが叩いていました。
"THE BELLS"が終ると場内は超盛り上がり。次の"WEIGHTLESS"が始まっても拍手がなかなかやまないくらいでした。"TATTOO"では途中で、舞台両袖の階段を下りて本物のバグパイプ隊が登場、これまた大いに盛り上がりました。"ALTERED STATE"では金髪の口パク兄ちゃんがまたもや登場。"MOONSHINE"の後に、やはりエジンバラ同様"THE BELL"のリプライズを演奏して、通常プログラムは終りました。
エジンバラはこれで終りなんですが、今回は何と！ アンコールがありました(^_^)。まずはマイクが１人でアコギを持って登場し、ソロで弾き始めたのが"TUBULAR BELLS PART 2"！！（まぎらわしいかな(^^;)）これは凄いと思って見ていたら途中でバンドが加わり、続いて"ORABIDOO"の後半パート！！ これは意表をつかれたなぁ。そして "THE BELL"にメドレーして、超強力なアンコールも終ってしまいました。
ここでマイクの挨拶。「ステージ上方に昇って作業していた２人のスタッフにも拍手を」というのが面白かった（開始前に縄ばしごで昇るのを見ていてから、ずっと気になっていたのでした。座っている足だけが見えていて、曲の途中でリズムを取ってるのが面白かったです）。
そして「今日はツアーの最後だから」という事で、再度のアンコール。今度は何とマンドリンを抱えて"SAILOR'S HORNPIPE"！！！！ 凄すぎる〜〜〜(^_^)
そしてまたもや"THE BELL"（今日４回目(^^;)。ただし、最後のだけはブレイクを入れたりしてアレンジがなかなか凝っていました）を演奏して、今度こそおしまい。
あ〜〜〜〜〜、凄かったなぁ。この日のライブがブートで出たら、アンコールの分だけでも絶対、買う価値あります。
本当にいいものを見せてもらいました。KIYOMIの反応はどうだったかって？ 書くまでもないでしょう(^^;)。
チケット入手に骨を折っていただいたstillさん、本当にありがとうございました。（終了が１０時２０分頃でしたが、無事帰れましたか？）
ホール向かいの「アルバート記念碑」の工事中の幕にＴＢ２のジャケが投影されているのを見ながら、満足感いっぱいでホールを後にしたのでした(^_^)。