KITCHEN DRINKERS

 2000/3/29 吉祥寺MANDALA-2


三橋美香子(vo)と田中悠美子(太棹三味線,他)の2人による史上最狂のお笑いカバーユニット、キッチンドリンカーズのライヴです。この日はゲストに一噌幸弘(能管,recorder)、太田恵資(vln)、吉見征樹(tabla)の「心中部隊」。このメンツでのライヴは97年12月以来約2年ぶりです。

 1.?(三橋のドレミ音階ソング)
 2.(右翼コーナー)
   米海兵隊の歌〜ワシントンポスト+同期の桜&黒田節
   〜水牛の歌(高橋悠治の曲)〜ズンドコ節〜日の丸+虫の声
 3.孫(大泉逸郎の曲)〜アラベスク(インスト)
   〜嵐が丘(ケイト・ブッシュ)〜孫リプライズ
 4.太田の歌「だめだだめだ」〜芸者ワルツ〜さわぎ
   〜吉見ソロ・嵐を呼ぶタブラ〜田中・太田・一噌ソロ
 5.こがね虫〜カルミナ・ブラーナ
(休憩)
 6.燃えよドラゴン〜沖縄民謡?〜もーれつア太郎
 7.テキーラ〜太陽の彼方〜ソーラン渡り鳥〜予科練
 8.マンボNo.5〜ドリフの早口言葉
 9.ばあじんぶるうす
10.はじめての出来事
11.自動車ショー歌〜笑点のテーマ〜加東自動車教習所
12.アナーキー・イン・ザ・UK
(アンコール)
13.ウィッチドクター

一噌はこのユニットでしか使わないアコギ(相変わらず値札つきのギターで、無駄に音数の多いプレイ(^_^;))と張り板(弟子に稽古をつけるときに拍子を取るもの。メンバー紹介時に延々この解説を実演つきでやったのは爆笑)を使用。田中は三味線2本に大正琴、そして新兵器のポータブルキーボードを使用。実際に弾いたのは10や11の一部だけで、あとはほぼチューニング専用でした(^_^;)。

1の出だしからいきなり三橋が吹き出してしまって、先が思いやられるスタート。田中は三橋に「(100点満点で)5点。もっと練習したほうがいいですね」、一噌には「鬼怒さんにギターを習いましょう」と早くも言いたい放題。2は海兵隊がランニングしながら歌うもの。歌詞をわざわざインターネットで調べたとか。水牛の歌は反戦歌ということで、ズンドコ節は元々日本の海兵隊の歌だったということでこのコーナーに入れたそうです。3は一噌のギター弾き語りの「孫」が爆笑。4の冒頭で太田は「だ〜めだだめだ、こ〜の〜バンドは終わってる」と歌います(^_^;)。吉見の「おいらはタブラ〜、やくざなタブラ〜」も爆笑もの。終盤はかつてのAUSIAを思わせる超高速ソロ回しのあげく、田中が「そんなに早弾きしたいんなら、学校早びけせい〜〜!」と強引にオチに持っていきます。5のエンディングは一噌がリコーダーの循環奏法で高音を延々鳴らしつづけ、太田が「すいません、マイクハウってます」一噌は「誰か止めてよ〜」。

6はサントラコーナーの新ネタ。全員がブルース・リーの物まねをしますが、田中は普段の「ギャー」とほとんど同じ。終盤は沖縄民謡風のインスト&お囃子。最後は吉見がマイクを持って「もーれつア太郎」を熱唱。8は1人ずつ早口言葉を言いますが、吉見が口タブラをやると太田が「それ早口言葉じゃないでしょう」とツッコミ。9と10は歌謡曲?コーナー。一噌が曲順を間違え、おまけに演奏前に曲名をばらしてしまってブーイングを浴びてました(^_^;)。9は昔はにわオールスターズで戸川純が歌ってたのを思い出しました。10はBメロでそれまでポップだったバックの演奏がいきなりおどろおどろしい集団即興に変わり、サビでまた元に戻るのがおかしい。11は前回ライヴで一部に非常にウケた田中の名作の続編。田中は無事1月に免許を取れたそうで、好きだった服部先生とも涙の(?)お別れとなりました。田中は八木美知依と「幸せになる会」を結成したそうです(^_^;)。最後は「姉妹校の河西自動車学院もよろしくね」だって。本セット最後とアンコールはおなじみの曲。収拾がつかなくなった曲のラストを田中が「終わります!」と無理やり終わらせてしまう芸は、さすが最終兵器の名に恥じないものです(^_^;)。

MCでは「怒ってるんですか?」「いや、怒ってないよ」「本当は怒ってるんでしょ?」(中略)最後には「怒ってないって言ってるだろ!(怒)」というギャグを延々引張り続けます(^_^;)。おかげで時間が長い長い。前後半トータルで2時間10分越えてました(^_^;)。

三橋の衣装はパールホワイトのノースリーブ&ミニのワンピース。コンセプトは桜田淳子だとか(どこがじゃ)。なんでもさがゆき・安紀と3人で「中3トリオ」をやろうという話があるんだそうで、自分はこぶしが回るからという理由で森昌子にされそうでやだなぁ、とボヤいていました(^_^;)。田中のコンセプトは「肩幅の狭い普通の人」という訳の分からないもので、見た目がロケットみたいということで「テポドン」などと呼ばれてました(^_^;)。

相変わらず爆笑&危険なネタの数々、そして超絶技巧もたっぷり聴けるお得なライヴでした。次回ライヴは21世紀になるそうです(^_^;)。


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