三橋美香子+総本山、津山篤ソロ

 2000/4/12 吉祥寺MANDALA-2


2月のアントニオ・ムスクーロが縁で?実現した両者の共演です。開演前に津山さんが顔を見るなり「今日は大ネタ用意してあるで〜」不安だ(^_^;)。

・津山篤ソロ

エレアコのギター弾き語りのアコースティックソロ。まずは弾き語り&ギターインストで3曲演奏。1曲目はなんとAREAの「精神錯乱」!(1977に入っている曲)、続いてこの日のハイライト、「1人プログレカバー大会」(^_^;)。まずはクリムゾンの"ONE MORE RED NIGHTMARE"。ギターパートは忠実にコピーしていますが、妙にリリカルで原曲とのあまりの落差の大きさに大爆笑(^_^;)。続いて同じくクリムゾンの"CAT FOOD"。いちいち選曲が渋いですねぇ(^_^;)。「今のところキース・ティペットね」と解説を入れたり、サビのコーラスがパンニングするところなども体を張って完コピします(聴いてる方は全然ステレオ効果無いけどね(^_^;))。そしてイエスの"CLOSE TO THE EDGE"をアイリッシュ・トラッド風のアレンジで聴かせます。イントロの鳥の声までコピーする芸の細かさ。客席はピンポイントで局地的に大爆発でした(^_^;)。その後は真面目モードに戻って、スコットランド民謡やHAPPINESS PROOFの"NOTHING BUT FACES"、フランス・オクシタン地方で買ったCDに入っていた曲などを聴かせます。最後は飛び入りゲストの吉田達也と勝井祐二を交えて3人での演奏。さんざんRUINSの"HYDEROMASTGRONINGEM"やボンフルのホーリー・ローラー、想い出波止場の日本解散などを振ったあげく、NE ZHDALIの"HUNGARIAN YOUNG YEARS"を演奏。吉田はダラブッカを使用し、ハイテンションのアコースティックセッションを繰り広げます。演奏後は告知などを交えた雑談でメリハリのない終わり方となりました(^_^;)。

・三橋美香子+総本山
 (三橋美香子vo、勝井祐二vln、竹井誠:笛、近藤達郎kb、植村昌弘ds)

 1.リミット
 2.すまなんだ
 3.サムサーラ・輪廻
 4.回覧板
 5.ミッドナイト・ハーバー
 6.ダークネス
 7.シベリアの秘め事(新曲)
 8.カミング・ホーム
 9.仏の顔
10.バース
(アンコール)
11.怪僧ラスプーチン

植村のドラムセットがエレクトリックになってからは初めて見ました。植村と近藤の生演奏エレクトリックサウンドとアコースティックな上物とのコントラストがはっきりとした、個性的な演奏になってきました。植村が生ドラムだったときにはまだONIを引きづってる印象が残っていたんですが、これで吹っ切れたでしょうか。特に3のリズムパートはもろにドラムンベースで凄い音です。新曲の7は、淡々としたリズムをバックに「ためらい傷を深く刺し抜いて」「何の遠慮がいるものか」というようなコワい歌詞を切々と歌い上げる曲。8も新曲ではないが最近のレパートリー。アンコールでは津山と吉田が再び参加。この豪華メンバーでやるのがこの曲というのも何ともトホホでありますが(^_^;)。

途中でアントニオ・ムスクーロから「中3トリオ」(^_^;)の話題になり、そこから三橋のカバーしたい曲の話から発展して山口百恵の曲をアカペラで歌い出すと、近藤がピアノで適当にバッキングをつけ出し、とうとうワンコーラス歌いきってしまいました(^_^;)。

(おまけ)
・津山情報:6月8日に渋谷クアトロでライヴを行う「想い出波止場2000」は、山本とミーティングを重ねて「どえらいことをやろう」という事だけは決まっているそうですが、詳細は全く決まっていないそうです。「プレッシャーかけんといて」だって(^_^;)。この日のメインはサンフランシスコから来日するTHREE DAY STUBBLEですが、これがどうも話によるとけったいなバンドなのだそうで要注意。また6月10日・高円寺SHOWBOATの「ししょう」こと北嶋建也のバンドにギターで参加。「天王寺のケヴィン・エアーズ」の北嶋の向こうを張って、オリー・ハルソールの役をやらされるハメになったそうで「あんな早弾きできんわ〜」とボヤいてました(^_^;)。リリースものでは西日本のアルバムがリリース間近だそうです。録音はストレートな音でやったそうですが、その後スタジオで手を加えすぎて「ハードロックというよりアートロックになってしもた」とのことです(^_^;)。

・吉田情報:4月24日の哀秘謡に参加することが急遽決定!。なんでも灰野から急に電話があって決まったとか。しかもその日は「ソウル」をやるそうです。一体どんな事態に? ルインズの新作はミックスまで終わり、「今日帰ってジャケット作る(^_^;)」とのことで、7月12日のMANDALA-2でのワンマンライヴまでには完成しそう。リリース形態は前作同様、SONAREと磨崖仏からの共同リリースになるそうです。一方高円寺百景の進み具合は30%ほど。今年中には出すつもりではいるようですが、こちらはどうなるか。


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