SLAPP HAPPY、PHEW＋山本精一2000/5/28 吉祥寺STAR PINES CAFE
SLAPP HAPPY日本ツアーの最終日です。最終日で日曜という条件も重なったため、東京公演ではおそらく最高の入りとなりました。椅子席は２列しか出ておらず、おそらく座って見れたのは整理番号１桁台の人だけだったのではないでしょうか。２階席にはステージが見えない人のためにモニターテレビが用意されていました。
まずはこの日の対バン、PHEW＋山本精一が登場。メンバーはPHEW(vo)、山本(g,vo)、山本久土(g)、西村雄介(b)、大串崇(ds)。
１．まさおの夢
２．（新曲？）
３．飛ぶひと
４．ロボット
５．幸福のすみか
６．ひとのにせものまず山本が歌う１でスタートし、その後２からPHEWが加わります。PHEWは登場時「こんばんは」と一言言ったあとなぜか笑い出してしまいます。非常に珍しい場面でしたが、何かあったんでしょうか？(^_^;) 西村雄介氏のウェブサイトで新曲を用意している旨の事前告知がありましたが、２がその新曲だったようです。ドリーミイな５に続いて激しくパンキッシュな６を持ってきて締める構成はさすがです。両山本の激しいギタープレイは聞き物でした。３０分弱のステージ。
そしてSLAPP HAPPYのステージ。この日は一部セットに変更があったので全セットを再掲します。
１．イントロダクション
２．HEADING FOR KYOTO（SORT OF）
３．CASABLANCA MOON（CASABLANCA MOON）
４．ME AND PARVATI（CASABLANCA MOON）
５．MOON LOVER（CA VA）
６．STRAYED（DESPERATE STRAIGHT）
７．KING OF STRAW（CA VA）
８．SLOW MOON'S ROSE（CASABLANCA MOON）
９．MICHAELANGELO（CASABLANCA MOON）
１０．RIDING TIGERS（DESPERATE STRAIGHT）
１１．THE SECRET（CASABLANCA MOON）
１２．CARALIE（CA VA）
１３．CHILD THEN（CA VA）
〜SOME QUESTIONS ABOUT HATS（DESPERATE STRAIGHT）
１４．IN THE SICKBAY（DESPERATE STRAIGHT）
１５．SMALL HANDS OF STONE（SORT OF）
１６．HAIKU（CASABLANCA MOON）
１７．IS IT YOU?（CA VA）
１８．DAWN（CASABLANCA MOON）
１９．A LITTLE SOMETHING（CASABLANCA MOON）
２０．I'M ALL ALONE（SORT OF）
２１．THE UNBORN BYRON（CA VA）
２２．SCARRED FOR LIFE（CA VA）
２３．BLUE FLOWER（SORT OF）
（アンコール）
２４．MR. RAINBOW（CASABLANCA MOON）
２５．LET'S TRAVEL LIGHT（CA VA）
２６．WHO'S GONNA HELP ME NOW（SORT OF）
変更があったのはアンコールの２４と２６。最初のアンコールで「皆さんから"MR. RAINBOW"をやって欲しいというリクエストが多いんですけど」とダグマーが言うと場内大拍手。この曲、前日からセットに加わったそうで、準備が不十分だったせいかダグマーは歌詞カードに首っ引きで歌います。もう忘れたか？(^_^;) ムーアはオルガンの白玉を弾き、Ａメロをダグマーが、サビをブレグヴァドが歌うという割り振り。２６は２度目のアンコールで、「もう１曲やるよ」とブレグヴァドが言ったところで、京都公演でやった"JUST A CONVERSATION"をやるかと一瞬期待しましたが、これは残念ながら無し。京都見た人は得しましたねぇ。アンコールの２４や２６の前にブレグヴァドがギターをチューニングしている間に、ムーアがキーボードで変拍子のミニマル風フレーズをちょっと演奏する場面がありましたが、これが面白かった。いつかはムーアのソロパフォーマンスも見てみたいですね。
最終日だったためかステージ上はこれまで以上にリラックスしたムードで、３人の口数も多いです。ただ、演奏はちょっとミスが目立ちました(^_^;)。"MOON LOVER"のダグマーのキーボードは１４日はオルガン、２６日はピアノ音色でこの日はまたオルガンに戻っていました。ブレグヴァドがアンディ・パートリッジと共作した１３の演奏前には、「ＸＴＣはもうすぐ日本に来るらしいので、お楽しみに」これには客席からも"Really?"という声が飛んでいました。ホントかな。２３ではアイウィルの田中氏の他に、ＦＭＮの石橋氏、ロクス・ソルスの渡邊氏らの名前もTHANKSとして歌詞の中に入れて歌われていました。
さて、まずは成功に終わったSLAPP HAPPY日本ツアーですが、ちょっと注文を一つ。スタパでの公演は収容人員の関係で椅子席が少なく、観客の７割くらいを占める立ち見客のほとんどはダグマーの顔ぐらいしか見ることは出来なかったのではないでしょうか。それにSLAPP HAPPYの音楽はスタンディングで聴くより、座って落ち着いて聴くべきものでしょう。ただでさえ長時間なのだし。声高に文句を言う人はいませんでしたが、より大きい会場を使用するとか、せっかく公演回数を多くしたのだから入場人員を制限して椅子席をもっと多くする、などの配慮が必要なのではないかと思いました。幸いにも私は見に行った３回ともステージがかなりよく見える場所を確保できたので良かったですが、リピーターを増やすためにはこの辺の事は重要ではないかと思います。