WAREHOUSE2000/6/27 新宿PIT-INN
鬼怒無月(g)、大坪寛彦(b)、高良久美子(perc)の３人によるWAREHOUSEの、昨年３月以来のワンマンライヴです。客席には三橋美香子、勝井祐二らの姿も。
１．リキッド・バウンティ
２．トオンキー
３．ドードー
４．CAT BOX
５．カズー組曲＃５（大坪作）
６．新曲（高良作）
７．新曲（大坪作、バルカン風その１）
（休憩）
８．カズー組曲＃６（大坪作）
９．こんな生活（大坪作）
１０．MAD CAFE（新曲）
１１．DEADMAN'S SHOE（新曲）
１２．UNREST CURE（バルカン風その２）
１３．新曲
１４．ESNE
（アンコール）
１５．リゴ鬼怒はセミアコのエレクトリックギターをほぼ全編で使用。７と１３では新兵器のバンジョーギターを使用。これは見た目はバンジョーですが、６弦でギターと同じチューニングにしているもの（普通のバンジョーはオープンＧ）。アナログシンセも用意し、１などでサウンドエフェクト的に使用します。なんとスキンヘッドであごひげも全て剃ってしまってルックスが一変してしまった大坪は、アコースティックベースを使用。さらにこちらも新兵器として、小型で細長い形のバスドラムを使用。スツールに腰掛けて、ベースを弾きながらペダルを踏んで鳴らします。高良はビブラフォンとタム＆小物類のセットに加え、前方に大きな木製のパーカッションをセット。これはボンフルのアメリカツアー時に現地の楽器屋で見つけてその場で買ったものだそうで名前は不明(^_^;)。大きな木の柱が数本立っており、その上部をヘアブラシのような形の機具で叩いて音を出します。ポンポンという抜けのいい低音が出るのが特徴。これは７のみで使用。終わったところで後ろのほうに下げていました。１曲だけのためにこんな大きなものを持ってくるとは、ご苦労様です(^_^;)。
１〜５は以前からのレパートリーを一挙に演奏。この日は６、７、１０〜１３と新曲を６曲も演奏しました。最近鬼怒はバルカンブラスの曲に凝っているんだそうで、７と１２ではそれ風のフレーズが登場します。聞きやすいサロン音楽風（でも随所にひねりが入っている）の他の曲に比べるとかなり趣が異なります。７は高良の新兵器と大坪のベースによる低音の７拍子リフの上で、鬼怒がバンジョーギターでバルカン風のフレーズを演奏。なんとも国籍不明なアンサンブルです。１０では大坪のタンゴ風弓弾きベースをフィーチュア。後半の高速４ビート時のランニングベースとビブラフォンのソロは凄い！ １１のテーマ部では高良がフィンガースナップでリズムを取ります。ギターソロのバックのつっかかるようなシンコペーションが面白い。１２は鬼怒が奥さんに聞かせたところ「オータのトルコ＋モーニング娘。」という感想が返ってきたそうで、さらに運動会とインド音楽を加えたものだとか。どんな曲だと思って聞いてみたら結構納得したりして(^_^;)。この曲や６などでは大坪のキックと高良のスネアやハイハットのコンビネーションによって、従来よりもリズムを強調した曲が出来るようになったため、バンドとしての表現力が広くなったように感じます。もう１曲バンジョーギターを使った１３では、あの独特の鬼怒フレーズなのに音はバンジョーというミスマッチ感がとても面白い。アンコールの１５ではボンフルの「リゴ」を演奏。ヴォーカルはなんと高良！ ３人でも十分忠実に再現できていましたが、途中から演奏がメロメロになってしまいました(^_^;)。