ラクダカルテット2000/9/2 新宿PIT-INN
水上聡(kb)のバンド、ラクダカルテットのライヴです。水上のライヴは９８年のティポグラフィカ解散以来、初。メンバーは水上、水谷浩章(b)、林栄一(sax)、外山明(ds)、大儀見元(perc)。これに加え、ゲストとして今堀恒雄(g)、菊地成孔(sax)、坪口昌恭(kb)、手代木克仁(sax)の４人が加わります。結果的に、松本治以外全員の元ティポのメンバーが集まる形となってしまいました(^_^;)。客席は昼の部にもかかわらず満員の盛況でした。旧ティポファンも多数詰めかけたようです。
１．7UP FUNK
２．ラクダカルテットのテーマ
３．M.F. III
４．JUVENILE DELINQUENT DANCES
５．MARIANS FUNK I
（休憩）
６．インプロ
７．B.B.A.
８．KINOKO
９．ESP アミノ
１０．DOG ONE DOG
（アンコール）
１１．MARIANS FUNK I（再演）１、２ ：水上、水谷、 林、外山、大儀見、 坪口
３ ：（ＤＡＴ）
４〜５ ：水上、水谷、手代木、林、外山、大儀見、菊地、今堀、坪口
６ ：水上、水谷、 外山、大儀見、菊地、今堀
７ ：水上、水谷、 林、外山、大儀見、 今堀、坪口
８〜１０：水上、水谷、手代木、林、外山、大儀見、菊地、今堀、坪口水上のセットはPROPHET VSとKORGのWAVESTATION、M-1を使用。M-1スタンドに置かず横に立てかけて使っていましたが、後半でスタンドに置いたWAVESTATIONの上に無理やり置いて使用。いつ落ちてくるかとハラハラしてしまいました(^_^;)。音色はオルガンやティポ時代に多用していたヘロヘロな音色のシンセ、そしてパーカッション音を多用していました。また、ＤＡＴなどでバックトラックを流し、これに演奏を加える場面も目立ちました。坪口はPROPHET 5とKORG CX-3を使用。今堀はサイケデリックなペイントを施した白のストラトを使用。ゲスト総出の曲はフロントのサックス３人が並んで壮観です。
曲はタイトルなどからもわかるように、外山＋大儀見のエスノ風味のファンクビートを基本にした、シンプルでポップなテーマ部を持つものが多いです。平均すると５分くらいの短いものばかり。前半・６・後半（アンコール含む）で各３０分、計１時間半のライヴでした。アンコールは拍手が続いてもなかなか出てこず、本当にアンコールを想定していなかったんでしょう(^_^;)。最後は水上がシンセのキーにペンをはさんで鳴らしっぱなしにしたまま退場。一体どうするのかと思いましたが、また水上が出てきてペンを抜いて音を止めて、しまらないエンディング(^_^;)。
圧巻は元ティポメンバー６人のみによるインプロの６。今堀のハードなギターソロをフィーチュアしたパートで始まり、外山＆大儀見のデュオバトルを挟んで、菊地のソロを中心としたパートで終わる約３０分のセット。外山は本領発揮とばかりにティポ時代を思わせるポリリズムやリズムチェンジを繰り出し、非常にテンションの高いセットでした。これ見ただけでも来た価値あったかも。