DAVE STEWART & BARBARA GASKIN2001/9/15 お台場TRIBUTE TO THE LOVE GENERATION
スチュワート＆ガスキンの９１年以来、実に１０年ぶりの来日公演です。今回はラヴジェネでの２日間のみということで、前売りチケットは完売とか。と言ってもこの会場、客席数は決まっていてそこまで売れると席数を増やして売ることは無いので、普段とあまり変わらないような気がします(^_^;)。
今回の来日メンバーはDAVE STEWART(kb)、BARBARA GASKIN(vo)、ANDY REYNOLDS(g)、GAVIN HARRISON(ds)の４人。９１年の来日メンバーにHARRISONが加わった形です。DAVEのキーボードセットは計５台のシンセ類（KORG系多し）に加え、前回来日時には使わなかったグランドピアノも用意されています。DAVEのセットと向かい合い形でBARBARAが使用するキーボードも用意されています。REYNOLDSのギターはストラト２本とエレアコ１本。HARRISONのセットはSONERのものでタム３台＋フロアタム２台、バスドラにはツインペダルを使用。
１．SHAKING ALL OVER
２．(BIG JOHN) WAYNE SOCKS〜 EMPEROR'S NEW GUITAR
３．I'M IN A DIFFERENT WORLD
４．YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUT (QUIET)
５．CLOTHS OF HEAVEN
６．RAT CIRCUS
（休憩）
７．ANY GURU
８．LET ME SLEEP TONIGHT
９．DEEP UNDERGROUND
１０．AS FAR AS DREAMS CAN GO
１１．SUBTERRANEAN HOMESICK BLUES
（アンコール）
１２．TILL THE END OF THE DAY
１３．SHAKING ALL OVER
前回９１年のライヴとダブる曲は３，５，１１の３曲のみという新鮮味のあるセット。現在STEWART & GASKINは新作アルバムの制作中で、その作業を中断して来日したという事もあって、次作収録予定の曲が多数を占める形となったんでしょう。１は当日会場で販売していた限定版レアトラック集CD-Rにも収録されていた曲で、ディズニー映画のような目まぐるしい展開を持つ曲。２はあのHATFIELDの曲をイントロに使用。３のイントロではDAVEのピアノソロをフィーチュア。ピアノソロは前回来日時には見られなかったので、得した気分です。曲に入ってからのアレンジは前回来日時とほぼ同じく、終盤"THE WORLD OF DIFFERENCE"を挟んで再び曲に戻ってくる形。４はHARRISON抜きの３人で演奏。REYNOLDSはエレアコのギターを使用し、BARBARAはキーボードを演奏。２といい、前回来日時には全く無かったHATFIELDS曲のサービスぶりには、あまり期待していなかっただけにうれしい誤算でした。５は数少ない前回とダブる曲ですが、なぜこの曲が選ばれたのかちょっと気になります。６は派手なロックナンバー。ここで前半終了。
後半はポップな曲７でスタート。８はREYNOLDSを除く３人で演奏。ピアノソロで始まり、曲に入ってからはベースとストリングスパートを打ち込みにまかせ、DAVEのピアノ、BARBARAの歌、HARRISONのブラシを使ったドラムでの演奏。９は当時のライヴの定番曲ながら前回来日時には演奏されなかった曲。日本で演奏して欲しいという要望も多かったそうです。１０も今回が日本では初演。個人的に好きな曲なので嬉しいなぁ。本編ラストの１１は前回も本編ラストに演奏された曲で、後半に"TRANSYLVANIAN BLUE SUEDE HOOVES"ヴァージョン（これもCD-Rに収録）が加わるアレンジは前回同様です。アンコールの１２は静謐に始まり、盛り上がる歌パートに続いて前回アンコールで演奏した曲（曲名不明）から"WAITING FOR THE WINGS"（これは前回のアンコール曲）、そしてまた１２に戻って来るという怒濤のメドレーで幕。それでもアンコールの拍手は止まらず、結局最初に演奏した曲を再び演奏することに。２度目の演奏ということもあって客席からは手拍子も起きますが、なにせ展開が多い曲なのでDAVEは客席に指示して手拍子を止めたり再開させたりします。この様子がよほど面白かったのか、DAVEは終始ニコニコしながら演奏していたのが印象的でした。
生ドラムが入ったのは大正解、前回と比べても演奏が生き生きしていました。欲を言うならこの日演奏しなかった曲でドラム入りで聴いてみたい曲が多数あったのに聴けなかったのが残念と言えば残念。"MY SCENE"とか"LEVI STUBBS' TEARS"、"WALKING THE DOG"なんかも聴いてみたかったなぁ。それでも新曲を多数演奏したのはグループが前向きな方向だったということで良しとしたいと思います。ただし、新曲はアップテンポなものの類型化がちょっと気になりました。アルバム発表時には修正されているでしょうか。