GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!2001/10/30 新宿リキッドルーム
カナダの大編成バンド、GODSPEED YOU BLACK EMPEROR!の昨年に続く２度目の来日公演です。昨年は原宿アストロホールでの２日間でしたが、チケット完売と好評だったため今年はなんと会場をリキッドルームにグレードアップしての２日公演。さらに名古屋・大阪公演もあるというから驚きです。私は２日目のみの観戦でしたが、客入りも上々でした。私はチケット番号１００番ちょっとでしたが、２列目中央付近という結構いい場所で見れました。開演前のＢＧＭはモータウン風のオールディーズ。１日目はなんと裸のラリーズだったとか(^_^;)。
バンドは昨年同様、ギター×３、ベース×２、ドラム、パーカッション、ヴァイオリン、チェロの９人編成。基本的に昨年の公演時とステージ構成は変わっていませんが、せっかくステージが広くなったのに、パーカッションのセットがアンプの陰に隠れて全然見えないところまで昨年同様にすることはないと思うんですが(^_^;)。弦セクションの女性２人は、演奏しない場面ではタバコすったりビール飲んだりと、実にリラックスしていました(^_^;)。
音は昨年のアストロホールが弦セクションがしっかり聞こえていたのに比べると、ギターの音量が強くてドラムと弦がやや弱く感じました。これは見ていた位置にもよるかもしれませんが、バランスでは昨年の方が、迫力という面では今年が良かったと感じました。
これまた昨年同様、後方のスクリーンに映像が映し出されます。アルバムのスリーヴや昨年の来日公演のチラシに使われていた場面なども出てきます。
1. 12-28-99
2. TAZERFLOYD
3. STORM 〜 GATHERING STORM
4. ???
5. ANTENNAS TO HEAVEN
6. BBF3
（アンコール）
7. MOYA（３拍子）
8. DEAD FLAG BLUES OUTRO
この日はまず昨年のライヴでも演奏したアルバム未収録曲を２曲続けて演奏。続いて"LIFT YOUR SKINNY FISTS...."の冒頭曲３を演奏したところ時点では「昨年と代わり映えしないな」とも思ったんですが、続いて演奏した新曲？の４が凄い。まずテクノ風の４つ打ちバスドラのリズム（６拍子だから「６つ打ち」というべきか）でスタート。いったんギターのスローなリフを中心としたパートに移行し、最後は７拍子リズムのアグレッシヴな演奏から最初に出てきた６拍子リズムで幕を閉じる、３０分を越える超大作。おそらく次のアルバムの中心となるでしょう。その後も昨年私が見たときには聴けなかった５や７も演奏され、新鮮味も感じられました。惜しむらくは個人的に好きな"STATIC"がセットリストから漏れていたことくらいか。ラストは昨年同様６で終わり、最初のアンコールでは７と"SLOW LIOT...."からの２曲がハイライトとして使われたのがちょっと意外でした。２度目のアンコールではこれまた昨年同様、ドラマーがスネアを首からさげて叩きながら観客の中を歩きます。これに加えてパーカッショニストも最前列の手すりを叩いて回りますが、何が起こっているか判ったのはごく一部の客だけだったでしょう(^_^;)。
EFRIMは昨年多用していたドライバーを使ったグリッサンドギターは、７の冒頭部分くらいであまり使っていませんでした。「ゴング好きだろう」と言われるのが嫌になったんでしょうか(^_^;)。今回目立っていたのは３人並んだうちの中央のギタリスト。破壊的なロングトーン（背を向けていたので判らなかったけど、E-BOWなどを使っていたかも）や、YBO2時代のNULLを思わせるノイジーな音などを聴かせます。
アンコールも含めてぶっ続けで２時間半という超耐久ライヴでした。でもやはりこのバンドは立ち見じゃなくてコンディションの良い状態で聴きたいです。突っ走る場面が少ない曲の場合はなおさらです。でも座って聴くと心地よすぎて寝てしまうかもしれないなぁ(^_^;)。それから、途中で前の方に出てきて、曲の展開に関係なく大声で叫んでいるのが１人だけいたのは参りました。周りの客はもちろん、ステージ上のメンバーからも苦笑されていました。しかし、本当に"YES!"と叫ぶやつがいるとは。８月のボンフルのライヴのＭＣを思い出して笑ってしまいました(^_^;)。