SOH-BAND、ポチャ・カイテ・マルコ、818-PUMPKIN2001/12/4 吉祥寺MANDALA-2
"Freaks! Freaks! 〜トリビュート to F・Z"と銘打たれたフランク・ザッパ追悼ライヴです。私はちょっと遅れて着いたため、最初のバンドSMALL DESIRE "T&B"は見ることが出来ず、２バンド目からの観戦となりました。
・818-PUMPKIN
メンバーは「スネ夫」の石井健(vo&g)、津尾吉崇(b)、山本雅宜(ds)の３人に中川敬規(g&vo、from太陽肛門スパパーン)、山本学(kb)、阿部理枝子(vo)、HASEYAMA(vo)の７人。全編ザッパの曲のカバーをノンストップで聞かせます。最初の曲のみインストで、その後は「ティンゼルタウンの暴動」「ボビー・ブラウン」などの歌もの曲が中心。さすがにソロヴォーカルの曲は苦しかったけど、コーラスや女声ヴォーカルはなかなか雰囲気が出ていて良かったです。演奏もオリジナルをわりと忠実に再現していて、楽しめました。
・ポチャ・カイテ・マルコ＋伏見蛍
１．異教徒
２．RANKA
３．FUNERAL
４．GT7
５．TRINITY
６．5TH ELEMENTS
７．ACID RAIN
８．PEACHES EN REGALIA
上野朋洋(syn)、荻野和夫(p,syn)、桑原和重(b)、立岩潤三(ds) ゲスト：伏見蛍(g)
なぜかこの日はドラムの立岩がMC担当。意外な話術（？）を聞かせます。ポチャ・カイテ・マルコのライヴは編成上の問題があるせいか、会場やその日のPAの状態によってかなり出来不出来が別れてしまいますが、この日は良好。特に荻野の弾くアコピの音が埋もれずに良く聞こえていました。伏見は後半３曲に参加。
最後はこの日唯一のザッパカバー曲８を演奏。荻野のピアノや上野のシンセによるホーンアレンジなどオリジナルに忠実な部分と、ベースラインなどのリズムセクションはかなり独自の解釈が入っていたのが面白い。伏見はザッパの音色やフレーズのクセなどを上手く掴んだソロを聴かせます。一度終わったかと思いましたが、その後長いソロをフィーチュアしたパートが追加され、再びテーマに戻って終了。
・SOH-BAND
１．セクサロイド「私チャコちゃん」
２．BEYOND BEYOND
３．大変恥ずかしい
４．BLACK PAGE #2
５．BOYS, BE DENGEROUS
６．暴れん坊内閣
７．死バ馬鹿モ直ル
佐藤潤一(ds)、田中邦和(sax)、増田隆一(g)、チェルノブイリ渡部(kb)、清水玲(b)
今年９月にリーダーの宗修司が逝去し、バンドの存続は絶望かと思われましたが、なんと見事に復活しました。その原動力となったのは新加入のドラマー佐藤潤一。まだ大阪から出てきたばかりだそうですが、少ないリハでSOH-BANDの複雑怪奇なレパートリーにほぼ問題なく対応できていました。６冒頭の清水のベースソロのバックでの爆走ツインペダルなど、パワーも十分。今後もバンドは、宗の意志を継ぐべく活動を続けていくそうなので、期待できそうです。また、宗のもう一つの個性であるパフォーマンスの面でも、サックスの田中邦和が完全にカバーしていました。MANDALA-2の天井に頭が当たりそうな巨大なルックスとそれに比例した豪快なサックス演奏に加え、堂に入ったMC、７のラストの暴走MCなど、見事に宗の穴を埋めていました。アンコールもかかりましたが、もうやれる曲がないということでMC＆メンバー紹介のみで終了。
ザッパ曲のカバー４は、レゲエ風のリズムアレンジで、あの複雑なユニゾンをSOH-BANDの勢いそのままで再現するという凄い内容。増田のギターソロも力が入っていました。
１バンド見逃してもトータル２時間半、お腹いっぱいのライヴでした。