渋さ知らズ2002/5/26 ＭＭ２１ドッグヤードガーデン
横濱ジャズプロムナードの一環として行われた、ドッグヤードガーデンでの無料コンサートです。前のバンドが終了した１４時３０分からセッティング変更を開始、その間に高岡、泉らを中心にしたホーン部隊が客席中央の空いたスペースに繰り出し、「港のヨーコ・ヨコハマヨコスカ」「仙頭（テンポをぐっと落としたグルーヴィなヴァージョン）」「ステ吉」「カモメの水兵さん」などを演奏、客席を盛り上げます。暗黒舞踏も加わって、まさに見せ物小屋の呼び込み状態。そのうちセッティングが終わると不破がホーン部隊をステージに呼び戻して、定刻の１５時にそのまま演奏開始。最初は座り込んで見ていた前列の観客も、途中からは後ろから押し寄せた立ち見客に押される形で総立ち状態に。後方の階段に座ってみていた人や上側から見下ろしていた人を加えると、千人を超える観客だったのではないでしょうか。
松(perc) 植村昌弘(ds)
関根真理(perc) ？(b)
高岡大祐 勝井祐二(vln)
(tuba) 佐々木彩子(kb)
泉邦宏 リマ哲 太田豊 川下直広
(sax) (sax) (sax) (sax) 鬼頭一郎(bs)ほかbs１名
tb多数（５名？） 花島直樹(bcl)
北陽一郎(tp) 渡部真一(vo)
さるへん(g) 星野健一郎(vo)
不破大輔
毎回そうなんですが編成が大幅に変わっているので正確なメンバーや配置は不明です。この日は植村の１ドラムというこの規模のライヴにしては珍しい形。tbは５名ほどいましたが、内２人は女性。もちろんさやか＆ペロのダンサーと、暗黒舞踏軍団（この日は男女合わせて８名）も登場。ドックヤードの石段の上での、白昼の暗黒舞踏は恐ろしくミスマッチです。
１．LITTLE WING
２．君は答えよ
３．ナーダム
４．犬姫
５．DA DA DA
６．本多工務店
１はジミヘンの曲。私はライヴは初めて聴きます。比較的演奏曲目は固定している渋さですが、たまにこのように初めて聴く曲が入っていると新鮮味が感じられて良いですね。私は上の方から見下ろしていたのでステージの様子がよく見えたのですが、１１日のライヴではほとんど見えなかった関根のプレイなどがよく見えたのは収穫でした。関根はスタンディングでティンバレスやタム類を中心に演奏。植村の１ドラムで厚い上物に押されがちなリズムパートをしっかりとフォローしています。後半はお約束のさるへんのロックなギターソロをフィーチュア。不破はホーン陣を脇へ下げさせ、自分も地べたにに座り込んですっかり観客モード。本家ジミヘン張りの「歯弾き」を見せると拍手をして大ウケ。最後には不破をはじめとした全員でさるへんのところへ寄っていってあおり立てます。
続く２は渡部のヴォーカルをフィーチュア。いつ見てもこの人はテンション高いなー。ちなみにこの日も大漁ハッピ＆白褌の「正装」でした(^_^;)。３あたりから盛り上がった観客がステージ付近まで殺到して大変な騒ぎに。この日はステージが客席と同じ高さで、客席との間に仕切りもなかったのですが、この状態を見ると来年以降はここでの演奏はやらせてもらえないかも。４は勝井と北のソロをたっぷりとフィーチュア。この曲の途中で渡部が凄い勢いで壁を登って来て、上で見ていた客を煽りに来たのには驚き。５は遅れて到着した室舘彩のヴォーカリゼーションと高岡のチューバをフィーチュアしたイントロからスタートし、途中植村のBPMの速いリズムで進行、そのリズムの半分のテンポでテーマが入って来るという、１１日のライヴとはまた違った形で面白かったです。ラストは正調本多工務店で締め。中盤では星野のヴォイスのソロ状態に。約１時間、夜の関内大ホールでの演奏の前振り的なライヴかと思われましたがこれだけでも十分楽しめるボリュームでした。
ところでこの日は途中参加者（遅刻？）も続出。前述の室舘に加え、本多工務店の終わり際に滑り込みでやって来た吉田隆一（ちゃんと最後にソロの時間をもらえていた）もいましたが、終了後にステージを見ると片山広明の姿が。全然気づかなかったけど、いつ来たんでしょうか？