ポチャ・カイテ・マルコ2002/8/24 西荻窪BINSPARK
ポチャ・カイテ・マルコの初（？）のワンマンライヴです。この日はライヴビデオ（５月のMARZでのライヴ、２曲入り１０分）の無料プレゼントもあったせいか、BINSPARKにしては破格の盛況でした。そのため会場内はステージも客席も非常に暑かったです。
１．LANKA
２．CAT FIELD
３．DEATH BY HUNGING（絞首刑）
４．TRINITY
５．（北インド音楽のメソッドに則った曲）
６．5TH ELEMENTS
７．（通称ミニマル）
（休憩）
８．異教徒パート１
９．G-13
１０．UKRAINE
１１．？
１２．HOLY MOUNTAIN
１３．不整脈
１４．ACID RAIN
（アンコール）
１５．MEKANIK ZAIN
この会場は狭いですがPAが非常に強力なため、生楽器と電子楽器のバランスが微妙なこのバンドには最適の会場ですが（逆に他のPAが弱い会場ではイマイチと感じてしまう）、今回もその例に漏れず非常によいコンディションでの演奏でした。
荻野のセットにコルグのシンセMS-2000が加わりました。壺井はエフェクターを使い、オクターブ下の音を加えて演奏する場面が目立ちました。これがアンサンブルに厚みを加える形で非常に効果的でした。
３は最近ライヴでやっていなかったという曲。タイトル通り暗黒度が高い劇的な曲。４は壺井が入ってから初めて聴きましたが、ヴァイオリンが入った形だとすごくAUSIAぽく聞こえてしまうのが面白かったです。５はヴァイオリンの巡回するメロディアスなフレーズに、タブラの演奏をドラムに置き換えた演奏。荻野のシンセがハーディガーディ風にも聞こえていい感じ。７は荻野のスペイシーなエフェクトを多用したシンセとリコーダーによるイントロから始まり、手弾きシンセのリフとヘヴィなリズムセクションがぶつかるエルドン風の異色作。この方向性は今後追求すると面白いのではないでしょうか。
８は休憩ＢＧＭが流れ、客電が付いている間に始まった荻野のピアノソロから始まる暗黒ゴシック曲。なんでもパート３まで曲が出来ていて、通して演奏すると１５分の大作になるそうです。今後に期待。１１は最近のライヴでは演奏していない久々に演奏したという曲。ヘヴィな曲。１４はイントロ部分で壺井のソロをフィーチュア。ディレイループも使った多重奏なども聴かせます。アンコールの１５は桑原のベースソロからスピードの早いリフに乗って壺井のヴァイオリンソロ、荻野のピアノソロと続いて唐突に終了。やはりヴァイオリンのソロが入るとLIVEぽさがぐっと増しますね。荻野はテンポが速すぎてちょっと苦しそうでした。
CD収録外の曲も交えた、堂々たる初ワンマンでした。壺井の入った編成もすっかり定着してきて、今後も楽しみですが、GHOST海外ツアーに荻野と立岩が同行するため、バンドの活動はしばらくお休みだそうです。ちょっと残念。