高円寺百景、RUINS(?)、是巨人2003/9/26 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
RUINS主宰のライヴシリーズ「変拍子で踊ろう Vol.9」です。この日は上記３バンド出演予定でしたが、佐々木恒が急病で欠席したため、一部に変更が生じました。椅子席をびっしりと詰めた客席編成でしたが、席は満員で立ち見も多数出るほどの盛況でした。店内BGMはなぜかポップ・グループのセカンド。
・是巨人 (19:10〜19:50)
吉田達也ds、鬼怒無月g、ナスノミツルb
１．新曲１
２．You Know What You Like
３．Careless Heart
４．She Came Burning
５．新曲２
６．Out Of Head
７．旧新（過去のライヴで披露済みの新曲）
８．Four Holes In The Sky
９．On Reflection
吉田のセットはハイタムの位置にロートタムをセット、左手側にフロアタムを１台追加した形。今回は新曲が３曲（うち初演は２曲）。新曲１は珍しくハードロック的なリフを使っていたり、シンプルなフレーズがずれを繰り返して聴き手の（時には演奏する方も(^_^;)）混乱を誘う曲作りが特徴。新曲２は軽快なAパートと重厚なBパートの対比が面白い曲。
４の演奏前に、吉田「次の曲は作品番号７番。この曲名って何だっけ」鬼怒「俺は知らないよ（笑）」これまた吉田がタイトルを思い出せなかった通称「ベンソン」の６は、おなじみ鬼怒のギターとユニゾンのスキャットに加え、吉田までスキャットを始めてしまって爆笑。
・RUINS(?) (20:10〜20:30)
吉田達也ds＋ＣＤデュオ
１．Skhanddraviza
２．Gurthemvhhail
３．Tzomborgha
佐々木欠席のため、CDで佐々木のパートを流してそれに合わせて吉田が生演奏を加える形に。CDのため振動で音が飛んでしまうというハンディもありましたが、これを聴くといかに佐々木が吉田に合わせることでRUINSのコンビネーションが成り立っているかが実によく判りました(^_^;)。吉田は途中で「足が吊ってきた」。
吉田達也ds＋金沢美也子kbデュオ
１．クラシック・メドレー
２．Komnigriss
３．Pachtseills
４．DJubatczegromm
後半は高円寺百景の新kb奏者・金沢が「RUINSの曲をコピーしてきた」ということで２人で演奏。金沢はピアノ音色に音源モジュールでシンセ系の音を重ねるセッティング。クラシックメドレーはピアノ音色のため、RUINSでの演奏よりも元曲がよく判ります(^_^;)。金沢の演奏やヴォーカルは演奏中の表情も含めて実にダイナミック。音とは関係ないですが、渋さの佐々木彩子に近いものを感じました。彼女がやっているバンド「る・しろう」にもがぜん興味が沸いてきました。
・高円寺百景 (20:40〜21:50)
吉田達也ds、坂元健吾b、金沢美也子kb、山本響子vo
１．Vissqauell
２．Becttem Pollt
３．Nivraym
４．Grembo Zavia
５．Mederro Passquirr
６．Aramida Horva
７．Sunna Zarioki
８．Guoth Dahha
（アンコール）
９．Ioss
ギター担当の佐々木を除く４人での演奏。注目の新ヴォーカリスト山本は、沖縄での高円寺百景初ライヴに続き、客前で歌うのがなんとこの日が２度目だそうです。一見クールというかアンニュイな雰囲気ですが、歌の方は凄まじい。オペラチックなソプラノヴォイスで、声量・高音の伸びとも文句無し。演奏中はずっと体でリズムをとり続け、金沢と並んだステージ左半分はぐっと若返り＆華やかになりました。しかし、暗黒＆変拍子な音と見た目のギャップが激しいのがかなり笑えます。ギターパート不在でどうなるかと思いましたが、この日に関しては山本を中心にコーラスワークを聴かせるという意味では、インストパートのほどよい薄さは怪我の功名というか、この日はプラスに働いていたように感じました。
６の演奏後、金沢の使っていた音源モジュールの音が出っぱなしになってしまうハプニングが発生。結局復旧しましたが、６で「美也ちゃんがキ○ガイみたいに演奏したからでは？」という声も(^_^;)。
この日は深夜の部でクラブ営業があり、22時までにライヴを終わらせなければならないということで、アンコールは「いきなりBパートから」。
山本の加入で、安紀脱退後はもう聴けないかと思っていた８や９がレパートリーに復活したのは個人的には嬉しかったです。新曲も用意しているそうですが、せっかくだから"Molavena"や"Brahggo"なんかも聴いてみたいです。今後の活動に期待。