Lars Hollmer＋向島ゆり子2003/10/19 渋谷7TH FLOOR
Lars Hollmer(kb)と向島ゆり子(vln)の、今年３月に続くデュオライヴです。今回は札幌と小樽の北海道ツアーがメインで、東京公演はこの日のみとあって満員の盛況でした。この日はゲストに坂本弘道(cello)が急遽参戦。これも個人的には楽しみです。
１．Simfageldans
２．Portaletyde
３．Doina
４．Sva:ng ba:ttre
５．Hostvisa
６．Boeves Psalm
７．Franska Valsen
８．Plinga（坂本ゲスト）
９．Quickstep（〃）
（休憩）
１０．Wave to C
１１．Augustins Tema
１２．Tama-chan snor
１３．Inte Quanta
１４．Dron
１５．Utflykt m. Damcykel
１６．Through Glass
（アンコール）
１７．Hajar Du Idealfamiljen?
１８．Rindatro:st（坂本ゲスト）
１９．Now
今年３月と同じく１〜２からスタート。３と４は「とても難しい」とコメントして演奏。持ち替え曲の３は前回に比べるとさすがにだいぶサマになっていました。もちろん客席は大喜び。４は前回のライヴではやらなかった超絶早弾き曲。さすがの向島もこの曲にはかなり難儀していました。坂本をゲストに迎えた８，９はイントロに３人による即興を多く交えての演奏。この２曲では坂本はあまりまともにチェロを弾かず、フィルターエフェクトを使ったスウィープ音や、チェロのブリッジ部分を弾いてダクソフォンのような音、シンバルを弦に挟んだプリペアード音などを駆使して曲を攪乱します。もちろんグラインダーも登場。前半は約４５分。
後半は新曲１０でスタート。素朴なメロディのゆったりとした演奏。同じく新曲の１２は心地よいテンポのトラッド風の曲。１４はキーボードのホールドに前回使っていた綿棒ではなく、北海道ツアーのおみやげのジャガイモの付いた耳掻きを使用。また、１６ではすずらんをあしらった耳掻きを使用。芸が細かいです(^_^;)。
アンコールは前回もアンコールでやった「おかしな家族」の歌。さらに坂本を迎えた１８を演奏。この曲のみHollmerは会場置きのグランドピアノを使用。坂本はここでは先ほどとは全く逆で、エフェクトを一切使わない生音のみによる向島とのストリングスセクションでじっくりと聴かせます。この臨機応変ぶりはさすが。さらに２度目のアンコールで披露したのはあの名曲１９。さすがにリズムが入る中間部を２人で再現するのは無理なようで、冒頭と最後に出てくるメロディアスなパートのみを２人でドラマチックに聴かせて終了。後半はアンコールも含めて５０分ほどの演奏でした。
前回の印象と同様、両者の相性とコンビネーションは文句無し。この日先行発売されたデュオCDに収録された新ネタ群の新鮮味もあり、非常に楽しめました。