是巨人2004/7/10 ディスクユニオン新宿ジャズ館
是巨人のインストアライヴです。この日は入場無料、アルバム購入者のみ等の条件無しということで、３０枚あった整理券は前日までに配布終了してしまったとか。それでも店内にはさらに１０人ぐらい立ち見で詰めて、店の外からウインドウ越しに見ている十数人も入れるとかなりの観客が集まりました。
吉田のセットは通常のに比べてバスドラの奥行きがかなり薄いものを使用。タム類も裏側に皮の張られていないタイプのもの。シンバルはライドのみ。これでかなりスペースを稼げているようです。全員生音で、ギターとベースのアンプはドラムの生音に合わせる形に。
１．BETWIXT
２．ARABESQUE
３．DOLDRUMS
４．CARELESS HEART
５．FOUR HOLES IN THE SKY
６．YOU KNOW WHAT I LIKE
７．ON REFLECTION
８．QUICKSILVER (inc. PREPARATION)
９．EXODUS (inc. POET AND PEASANT)
１０．FREESTONE
（アンコール）
１１．CONTERPOINT
開始しようとしたところナスノだけいません。しばらくして戻ってきたナスノは、近くのコーヒーショップに行っていました。「コーヒー好きなんですよ」この日はリハ無しのぶっつけ本番ということで、演奏開始前に一部から不安の声も(^_^;)。
最近のライヴはいつもセカンド１〜２曲目という曲順ばかりということで、この日は入れ替えての演奏。１曲目終わったところで鬼怒のアンプが横に立てた状態から付属のスタンドで斜め上を向く状態に変更。吉田のドラムセットも固定できて一石二鳥？ この日は曲順を決めていなくて、１曲終わる毎に吉田が決める形。アルファベットの仮タイトルで曲を呼び合いますが、ナスノが「せっかく曲名付いてるんだから（笑）」でもいちいち口三味線でどんな曲か確認するのが笑えます。３の後半で鬼怒がミスったところで、後でナスノが「今は戻ってこられるようになったからね。前は戻れなくてただのインプロで終わってたもんね」
４〜７はファースト収録曲。４をやることになって、鬼怒「この曲最近やってないじゃん」吉田「前にビッグアップルでいきなりやって良かったから」ナスノ「いけるところまで、ということで」中間部のインプロパートが最後に超高速化するなど、久々に聴いたらアレンジが結構変わっていて新鮮味を感じました。最近暑いという話から、同じ岩手出身でもナスノは暑いのが苦手、吉田は好きという違いが判明。５の後のMCで、吉田とナスノの「インストア」「インスト」を間違えたかみ合わない会話で客席を和ませます。鬼怒「今日はまったりしてるねー。いつもはもう少し緊張感あるんだけど」ナスノ「緊張感のある演奏と笑いと涙の....」鬼怒「ナスノさんキャラ変わってない？（笑）」７はニューアレンジとか。中間部のドラムパートが重いスクエアなリズムに変わっていました。さらにその後はギターとベースのリフがズレながら追い掛け合う最近定番のパートが追加されていました。
８〜１１はセカンドの曲。鬼怒「俺らもう年寄りのプログレバンドみたいになってきてるよね。ZAOみたいな（笑）」８は中間部で即興からの流れで"PREPARATION"の一部パートも登場。最後は鬼怒が「無理やり終わらせました」。鬼怒と吉田が店の外で見ている外人がマグマＴシャツを着ているのをめざとく見つけます。ナスノ「是巨人のジリジリした感じは夏に合いますね」９の途中で弦が切れた鬼怒が弦を張り直している間に、吉田＆ナスノがデュオでずっと演奏を続けるところはさすがです。途中で"POET AND PEASANT"の一部パートも。１０を始める前にナスノが練習を始めます「この曲意外に難しいんですよ」 アンコールはソフト・マシーンの「収束」をやろうという話も出ましたが、曲を思い出せないため(^_^;)、是巨人の曲１１に落ち着きました。結局１時間２０分弱、６月のレコ発ライヴよりも長い持ち時間でした。