戸川純バンド2004/9/10 初台 THE DOORS
戸川純バンドのアルバム"TOGAWA FICTION"レコ発ライヴ2DAYSの１日目です。メンバーは戸川(vo)、ホッピー神山(kb)、デニス・ガン(g)、ナスノミツル(b)、吉田達也(ds)、WHACHO(perc)。この日は１９時３０分開演予定でしたが、予想通り（？）４０分ほど押しての開演。BGMでかかっていたザッパの曲が一巡して最初の"PEACHES OF REGALIA"に戻ってしまったのは笑ってしまいました。
１．カウンセル・プリーズ
２．オープン・ダ・ドー
３．拝啓、パリにて
４．さよならハニームーン
５．TOGAWA FICTION
６．おしまい町駅ホーム
７．吹けば飛ぶよな男だが
８．ラジオのように
９．終曲
１０．JOE LE TAXI
１１．BECAUSE THE NIGHT
１２．CASABLANCA MOON
１３．ALL TOMORROW'S PARTY
（アンコール）
１４．ばあじんぶるうす
１５．PSYCHO KILLER
１６．諦念プシガンガ
戸川の出で立ちはデニムのジャケ＆ミニスカに、その下はビキニ姿。さらにクレージュのバッグを下げていますが、これは小道具で実際には別のバッグに小荷物を収納していました。「歯が欠けているので（笑）真面目にセクシー路線と取らないでください」との事。５の時にいったん引っ込んで、ブラウスを着込んで登場。「今日は『だんだん着ていく』衣装替えパターンです（笑）」ホッピーはROLANDのエレクトリック・グランド型kbとコルグのX5Dを中心に、ノイズマシン（＋サンプラー？）、AirSYNTHなどを使用。５では立てかけておいたアナログシンセを、１１ではノイズヴァイオリンも使用。WHACHOは２台のティンパニ、WAVE DRUM、横長型のエレクトリック・パッド、コンガ、金物類各種を使用。８ではジャンベ、９では小スネアも使用。スタンドから下げた巨大なスプリングや、肉屋で使うような金物などを叩いて使用しますが、これがなかなかいい音で面白い。
１〜６は新作"TOGAWA FICTIN"収録曲をCDの順番のまま演奏。１はナスノの曲。４拍子パートと６拍子パートが交互に出てくる形。２はホッピーの曲。テンポの速いポップな（？）曲ながら詞の内容は対人恐怖症（？）的なもの。このギャップが面白い。３は吉田の曲。変拍子・展開満載の吉田らしい曲。４はデニスの曲。ヘヴィ＆マイナーな曲調に戸川の嗚咽のような歌がなかなかマッチしてます。５は80年代ニューウェーブ調のインストロック曲。ナスノが合いの手の声などを入れます。６は福岡ユタカの曲で、ワルツ調の曲に救いの無い歌詞、これを流麗なピアノとメロトロン風のストリングスで盛り上げるホッピーの手腕と相まって、前半のハイライトと言っていい内容。戸川曰く「ここで第一部終了（笑）」ホッピーの琴のような音色のkbをフィーチュアした７を挟んで、８〜１３は前作"20TH JUN TOGAWA"収録の６曲を演奏。アンコールは１４と１５でいったん終了し、公演終了の場内アナウンスもありましたが、終わらない拍手に乗って、客で来ていた福岡ユタカを交えて１６を演奏。全くリハをしていなかったそうで、さすがに演奏はかなり危なっかしかったですが、福岡のコーラスや雄叫びなどもフィーチュアされた、なかなか聴き応えのある内容でした。