戸川純バンド、遠藤ミチロウ2004/9/11 初台 THE DOORS
続く２日目。この日はゲストに遠藤ミチロウを迎えてのライヴです。１日目は普通の満員といった客入りでしたが、この日はさすがに超満員。予想通り開場がこの日も３０分近く押しましたが、開演は１５分遅れとなんとか持ち直しました。この日の開演BGMはマイナーなニューウェーブ集？ XTCの曲だけ私は分かりましたが。
・遠藤ミチロウ
１．1999
２．カノン
３．父よ、あなたは偉かった
４．音泉ファック
５．天国の扉
アコギ１本での弾き語り、と言っても２以外は激しくギターをかき鳴らし、時には咆吼ヴォイスを交えながらパンキッシュに歌います。「２の原曲が純ちゃんの『蛹化の女』と同じ」「今日は押しかけ前座です（笑）」「今年純ちゃんと初共演したんだけど、今年一番多く共演した人になりました」なんていう話も。相変わらず充実した内容でしたが、欲を言うなら一曲ぐらい戸川と共演して欲しかった気もします。
・戸川純バンド
演奏曲やセッティングは前日と全く同じ。戸川は衣装について「ミチロウさんがオープニングでかけていたドアーズの"THE END"が使われていた『地獄の黙示録』に出てきた、戦地慰問のプレイメイトにちなんで」などとコメント。戸川は２日連続のライヴで喉がかなり荒れているようでしたが、新作で詞を提供した水谷紹からもらったという即効性のお茶を飲んでカバー（お茶を持ってきた時のデニスの即興コントぶりが面白い）。戸川がMCをやっている間、手持ちぶさたのメンバーは適当にインプロでBGMを付けたりするのはこのバンドのお約束（というか個人的には密かな楽しみ）ですが、２日目が話が多かったためインプロは若干多めに聴けました。おもちゃのビームサーベルや、手の形をした振るとパタパタ鳴るおもちゃで遊ぶ場面も。MC中にホッピーとナスノが喋っていると、戸川「MC中に私語は慎んでください！」音を出すのはいいけど、喋るのはダメなんでしょうか(^_^;)。２度目のアンコールでこの日も予定外の「諦念プシガンガ」を演奏しましたが、この日は福岡は不在、ただし前日の出来を反省して、バンドの面々はこの曲のリハをやっていたとのことで、演奏の出来はこの日の方が上でした。コーラスパートもばっちりフォロー。
２日通して見て、このバンドがこれほどパーマネントに近い形で存続して、バンドとしてのアンサンブルもこれほど向上するとは、最初に見ている頃には思いもしなかったので、かなり感慨深かったです。