吉田達也叩きっぱなしVol.22004/10/28 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
吉田達也の参加バンドばかりで固めたライヴ企画「吉田達也叩きっぱなし」の第２回目です。平日にもかかわらず満員の盛況でした。ちなみに休憩時間のBGMは先日のツアーで録音された吉田＋内橋デュオの音源。「BGMまで嫌がらせのように叩きっぱなしです（笑）」
・籐吉（藤井郷子p、吉田達也ds）
１．Ayentanams
２．Westerlies
３．Feirstix
４．Take Right
５．Left Hand Reach Fast
藤井は客席に背を向ける形で演奏。全５曲、藤井カルテット同様、かなり綿密に作曲されたものばかりで、藤井は譜面を見ながらの演奏。吉田は譜面がありませんが、よくこれほどの難かしいピアノのフレーズとユニゾンでドラムを叩けるものです。吉田はこの日も最近多用しているセカンドスネアを使用。
・石窟寺院（佐藤研二b、吉田達也ds）
引き続いて藤井と佐藤が交代し、石窟寺院の演奏に。佐藤はSGタイプのベースを、左手に白手袋をして演奏するおなじみのスタイル。籐吉とは対照的にこちらは勢い一発のオールインプロ。芳垣との一生不覚ではジャック・ブルースといった感じですが、吉田と組むとさしずめパガノッティか。１セットごとに高音ファズベース、オートワウ使用、重低域強調と音のタイプを変えての演奏。最後の１セットは藤井を加えた３人でのインプロ。ややあっさり目に終了したのは吉田のマイクが倒れるアクシデントがあったせいでしょうか。ここまで約５０分。ここで休憩。
・大文字（ホッピー神山kb、ナスノミツルb、吉田達也ds）
演奏前に「今日は後でマル秘ゲストが参加します」「バレバレやん（笑）」という会話が。まずは３人で２セット２０分強の演奏。ホッピーはRolandのRD-600でエレピ＆アコピの音を、ミニムーグでSEとリードのパートを演奏。RDにはVINTAGE KEYSでメロトロンのストリングスとヴォイスの音を場面に応じて重ねていきます。この日の演奏は演説風のヴォーカリゼーションを含む、かなりマグマ風味の強い演奏でした。最後の１セットで「マル秘ゲスト」の鬼怒が参加。さすがにバランスの取れた内容。ホッピーのリフに鬼怒が即時に対応する場面はさすが。３５分ほどで終了。
・是巨人（鬼怒無月g、ナスノミツルb、吉田達也ds）
１．POET AND PEASANT
２．COUNTERPOINT
３．ＢETWIXT
４．DOLDRUMS
５．新曲Ｉ（ジャクソン）
６．新曲Ｊ
７．EXODUS
８．FREESTONE
（アンコール）
９．YOU KNOW WHAT YOU LIKE
東北ツアー帰りでコンディション万全（体調的には厳しそうでしたが）でのステージ。この日の注目は東北ツアーから演奏しはじめたという新曲２曲。５はあの「ベンソン」の後継として作られた曲だそうで、タイトルはジャクソン５にちなんで付けられたものだそうで、なるほどポップファンク風のテーマから始まる異色の曲。もちろんその後は変拍子＆ポリリズム満載のパートをたっぷり聴かせます。６は速い変拍子リフを中心にしたテーマを持つテンションの高い曲。「ＩとＪがずれて、ちょっと惜しいなと」「だったら変えりゃいいじゃない（笑）」なんて会話も。MCでは岩手で行われたライヴの様子で盛り上がります。結局是巨人だけで１時間超の演奏。出演バンド数から考えてこんなに長くやるとは思わなかったので、ちょっと得した気分です。