東京ナミィバンド、新宿アキ2004/11/18 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
東京ナミィの初ソロアルバム「ガンダルヴァ・ヴェーダ」発売記念ライヴです。対バンは久々のギター・ドラム入りバンドでのライヴとなる新宿アキです。
・新宿アキvo（鬼怒無月g、吉森信p、大坪寛彦b、吉田達也ds）
１．区役所通りのブルース
２．ネオンを背に受けて
３．黒に赤の文字
４．アタシノイイヒト
５．銀色のルンバ
６．恋の季節（ピンキラの曲）
７．燃えよアンディ
アキは今日はシックな黒のドレス姿。マラカスやタンバリンを手に歌いまくります。注目の吉田のドラムは、思わず突っ走りそうになるのをなんとか抑えて叩いている感じか。その点ANTONIO MUSCULO時代から共演していて、かつてアキから「歌謡曲を弾かせたら日本一」と言わしめた鬼怒は、久々の共演ながら見事なプレイぶり。むしろ大坪がかなりゴリゴリの音色で弾いていたのがちょっと意外で、違った形で吉田とのリズムセクションを聴いてみたいと思わせました。３はディスクユニオン特典CD-Rのみに収録されている曲で、タイトルになっているのはあのロゴマークの配色。「恋に疲れた女が新宿でふと見上げるとあの看板が」というのがコンセプトだそうです(^_^;)。吉森はこの曲でアコーディオンを演奏。吉田は５ではエレクトリック・パッドを使ってラテン・パーカションのパートをカバー。６は昔20000Vでのライヴで一度やったことのある、ピンキーとキラーズのおなじみの曲のカバー。もちろん男性陣のコーラスはバッチリです(^_^;)。７は最近のアコースティック編成ではなかなか聴かなかっただけに、ここで聴けたのは嬉しかったです。あとで聞いた話で、この曲がCDに収録されなかったのは、レスリー・チャンのファンとの関係に配慮したとのことで、香港スターのファンもいろいろあって大変ですねえ(^_^;)。ここでは吉田は水を得た魚のように叩きまくります。この曲はメンバー紹介＆ソロ入りで盛り上がって終了。約４０分の持ち時間でしたが、せっかくのバンド編成だったので、もう少し聴きたかったというのが正直なところです。
・東京ナミィvo（鬼怒無月g、近藤達郎kb、早川岳晴b、田中栄二ds）
１．SALOME
２．Come Together
３．人魚の祈り
４．Alabama Song
５．In The Dream
６．Lucky Star
７．Tirawahat
８．Black Is The Color
９．悲しい気持ち
１０．A-diti
（アンコール）
１１．Help
１２．Love Me Tender
鬼怒は７と８ではアコギ、他の曲ではストラトを使用。早川は４弦と５弦のベース、さらにアップライト型のベースも使用。近藤はシンセ２台とグランドピアノを使用。ライヴレコーディングの時はアコピを使っていなかったようでしたが、録音の関係でしょうか。田中は高ピッチのセカンドスネアを使用。アルバム収録曲ほぼ全曲と未収録の８，９，１２を演奏。８はここ１年ぐらいでナミィの友人が何人か亡くなっているということで、鎮魂の意味を加えての演奏。そのためかヘヴィ＆ダークなインプロパートや、ナミィの叫ぶような台詞パートが目立ちます。９はグランジぽい雰囲気も感じさせるハードなロックナンバー。１２はおなじみ"I Love Rock'n Roll"とのミクスチュアで聴かせる曲。アルバムが昨年同所でのライヴレコーディングということもあって基本的に大きな違いはありませんが、やはりCOIL組の音量・音圧は生で聴くと圧倒的。しかしさらに凄いのはナミィのヴォーカルがその音圧に負けていない点です。これはやはり並ではありません。この編成は歌ものバックにはやや大味なんじゃないかという声も聞きますが、ナミィが気持ちよくフルパワーで歌うのには逆にこれがマストなのではないかと思います。
ナミィはサンフランシスコに在住だそうですが、鬼怒がボンフルでライヴを行った時に呼んでくれなかったんだそうで。ナミィ「吉田さんはちゃんと呼んでくれたのに」鬼怒「友達がいなくて申し訳ない」ナミィ「よく分かりました（笑）」さらに食用ガエルの話で鬼怒が「この前沖縄で生きたカエルの剥製を....」ナミィ「それ死んでるでしょ（笑）」この２人、実にMCの息が合っていると思ったら「知能レベルが同じくらいですから」だそうで。うーむ。