おしゃれジプシィ
2005/1/23 青山CAY
おしゃれジプシィのライヴです。メンバーは佐藤圭一(oud,bouzouki)、喜多直毅(vln)、守屋拓之(cb)、伊藤アツ志(perc)、Nenuphar(berrydance)の５人。加えてこの日はゲストダンサーとして、MahaとBarbie Makoの２人が加わります。観客は超満員、広いCAYに目一杯並べられた椅子席がほぼ全部埋まっています。女性客が非常に多かった（８割方）ですがこれはベリーダンス関係者が多かったせいもあるんでしょうか。
１．魚心あれば水心
２．タイトロープダンサー（Nenupher)
３．ミラージュ・ダンス（新曲）
４．夜に咲く（Maha）
５．太陽の時間
６．ジュンガルの翼(Barbie)
（休憩）
７．たまゆら
８．ロンピー・ロンピー（トルコのトラッド曲）
９．時計（Berbie）
１０．シルドラへの道（Nenupher）
１１．遊戯の終わり（Maha）
１２．HUIS CLOS（新曲）
１３．おしゃれジプシィのテーマ（３人）
（アンコール）
１４．（３人）
佐藤は主にウードを、３、５、７、９ではブズーキに持ち替えて演奏。アラブ寄りと南欧寄りの曲調で楽器を変えていたでしょうか。伊藤は１、２、５、８、１０、１２〜１４でダラブッカを、２、３、４、６、７、９、１１でカホンを使用。伊藤は流暢なしゃべりで司会進行も担当します。
前半は比較的変拍子は抑え目。１や２はbやダラブッカ等のソロにたっぷりと時間をとった長尺ヴァージョン。新曲の３は軽快な７拍子の曲。ライヴでは久々に演奏するというアルバム未収録の５は、冒頭に伊藤のやる寸劇風の曲紹介が大ウケ。６は５拍子の曲。
後半は一気に変拍子含有率アップ。７は８＋７の１５拍子からスタートし、途中拍子がコロコロ変わる油断ならない曲。８は常味裕司のライヴでも耳にしたことのある、９拍子のトルコのトラッド曲。９はバルカン風味も混じった疾走７拍子の曲。Berbieは足に鳴り物を付け、鳴らしながら踊ります。メロディアスな１０を挟んで、１１は一転スパニッシュ風味も混ざった曲（ダンスや伊藤のハンドクラップももそれ風）。１２は今年に入って作ったというホヤホヤの新曲。タイトルはサルトルの「出口無し」から取ったそうですが、「ちゃんと終われるよう頑張ります」とのこと。７拍子の１３は３人のダンサーが出てきて華やかに終了。アンコールはさらに輪をかけて、両手のサガート（フィンガーシンバル）を鳴らしながら、ダンサーたちが女性客を次々にステージに上げて大ベリーダンス大会に。上げられた観客はどうやらダンサーたちのお弟子さん関係の方が多かったようで、様になっている人ばかりでした。
曲は８を除き佐藤のオリジナル。どれもアラブのスケールを生かした、高速ユニゾンや変拍子満点の難曲ばかりですが、どれも実にスムースで乗りやすいのが特徴的です。佐藤のプレイがソロよりもアンサンブル寄りだったので、ソロパートは喜多の比重が高かったです。そのためかこれまでに見たライヴの中でも最もテンションの高い弾きまくりが聴けました。
GO TO INDEX
TAKE's Home Page