サンヘドリン、PANIC SMILE、OPTORUM2005/3/24 三軒茶屋グレープフルーツムーン
かなり客層が違うと思われる３組の対バンによるライヴです。そのためか、開場前から行列の出来る大入りとなりました。
・OPTORUM (19:40〜20:00)
伊東篤宏optoron、進揚一郎ds
伊東の蛍光灯によるフリッカーノイズを増幅して爆音化したものとフィードバック音に、進のツーバスペダルによるブラストビートとチャイナシンバル連打を多用したドラムの組合せ。音だけ聞いているとあまりに速すぎてノイズ化したデスメタルといった感じ。これは渋谷さん向けではないでしょうか（思いっきり私信）。optoronは前回聞いたときは音色に変化が少なくやや一本調子に感じましたが、この日はオートワウなども併用して音色変化をつけていたのが面白かった。20分ほどでさくっと終了。
・PANIC SMILE (20:10〜20:50)
吉田肇vo&g、ジェイソン・シャルトンg、保田憲一b、石橋英子ds
青春NW系シャウトヴォーカル、フライングＶでエキセントリックな音色＆フレーズを弾きまくる「ガイジン」さん、その巨体故ベースがまるでショートスケールのように感じられる....って、本当にショートスケール使ってるじゃん（笑）なベース、女だてらに奇数拍子リズムをバシバシ叩きまくり、曲によってはヴォーカルも取るドラム、とまあ実に個性豊かな4人によるバンド。ギターがDCPRGだったり、ドラムがMONG HANGの人だったりするので、その技量は折り紙付きです。屈折した変拍子だらけのショートナンバーが多く、個人的にはかなり面白かったですが、ZAZEN BOYSとかの対バンで見た人は一体どう感じるのだろうか、とも思いました。
・サンヘドリン (21:15〜22:15）
灰野敬二(g&vo)、ナスノミツル(b)、吉田達也(ds)
この日はライヴレコーディングを予定していたようで、演奏前に吉田がiBookを操作しようとすると、「....フリーズした（苦笑）」 場内に虚しく響くスタートアップサウンド(^_^;)。その後悪戦苦闘して再設定を試みますが、その後も調子が悪く結局録音は中止に。残念でした。
まずはgとbはヴォリュームを絞った生音で、dsはタオルを上に置いてミュートした状態にしたサイレント・ヴァージョンでの演奏から開始。その後は通常のヴォリュームでの演奏。灰野はアンプを2台並べて鳴らします。それぞれ突っ走る灰野と吉田に対し、ナスノが場面展開などを提示してアンサンブルを落ち着かせるという組合せのバランスの妙が感じられました。途中、ナスノの歌をフィーチュアした場面があったり、灰野がホジョクやフルートを使ったり、ナスノのベースをきっかけにファンクビート的な展開になったりとと、緩急取り混ぜた演奏。ナスノは灰野のループとフルートを中心にしたダウナーな場面では、ベースのチューニングを緩めて重低音を出したりします。床が板張りで滑るせいか、灰野のアクションはやや抑え気味か。アンコールは無し。