ROVO、REI HARAKAMI、POLARIS、七尾旅人2005/5/3 日比谷野外音楽堂
今年で３回目となったGWの野音で行われる"MAN DARIVE SPECIAL"です。今年はなんと前売り完売、当日券は出ないという人気ぶり。数日前に天気予報とYaeのゲスト参加が出た時点でぴあで前売りを買ったんですが、どうやらその直後に売り切れたようです。危ない。今回は対バンの音楽性が大きく違っていたのが相乗効果になったと思われますが、野音制覇となると今度はどこでライヴをやるんでしょうか....。
・七尾旅人 (16:00〜16:30)
ディレイとハーモナイザーを使ったヴォイスソロから始まり、percとkbのサポートを加えた３人での歌（「さいはて」という演歌に出てきそうなフレーズが繰り返される不思議な曲）、ボブ・マーレイの声をサンプリングしたものなどバックトラック＋ヴォイスといった構成を２曲と、いろいろなパターンを聞かせます。個人的にツボと感じる部分はありませんでしたが、つかみ所がなく妙にゆるい感じの面白いステージでした。
・POLARIS (16:45〜17:45)
セミアコ／フルアコ系の２本生音系ギターのアンサンブル、音色もフレーズも激重いレゲエ風味のベース、切れ味のいいドラムによるバンドサウンドに乗った良質の歌もの。坂田学の後任となった女性dsのアラキユウコがコーラスも担当しますが、これがなかなか良いです。羅針盤のチャイナもこれぐらいしっかり歌ってくれるといいんですが。最後の２曲は新曲だそうで、特に４月に出来たという最後の曲はドラムのバックトラックを使ったりしていて面白かったです。
・REI HARAKAMI (17:45〜18:30)
例によっていい調子のMCと、クールでシャープな音のギャップが楽しいステージ。特にこの日は１トラック毎にマイクを持ってちょっとづつ話していましたが、ノンストップにしなかったのは何か理由があったんでしょうか。最後の曲はROVOの前の景気づけと言うことでアッパーに盛り上がりましたが、個人的にはそれ以外の曲の、安易にドラムトラックに頼らず各パートの細かい組み合わせでグルーヴを編み上げていく音作りの方が圧倒的に好評価です。またROVOとジョイントした演奏を見てみたいなー。
・ROVO (18:45〜20:35)
１．KoNuMu
２．VITAMIN
３．LOQUIX
４．HAOMA
５．Yaeとのセッション
６，極星（+Yae）
７．CISCO
（アンコール）
８．REOM
"MON"から３曲と最も初期からのレパートリー３曲という新旧極端なセレクトなのが面白い。岡部はジャンベの反対側に横置きのアフロぽいパーカッションをセット。また、セカンドスネアも使用。通常より一段高い位置に追加されたシンバル類は「CHRISTIAN VENDERポジション」とでも呼びたくなります。芳垣は先日のアルタードでも使っていたスルドを、今回はフロアタムの位置にセットして使用。他にはバタドラムや、珍しいトーキング・ドラムなども使用。原田はこれまで使っていたスタインバーガー型のボディレスではなく、ヘッドレス＆小型ボディのベースを使用（メーカ等は遠くて判らず）。山本はこの日もサブとしてセミアコのギターを用意していましたが、やっぱり使用せずストラトのみ。
昨年、中西が抜けてから初めてライヴを見ますが、シンプルな構成に戻ったという印象でやはりあまり違和感は感じませんでした。NA-XやSUKHNAといったシンセベースパートが重要な曲を聴くと、また違った印象を受けるかもしれません。
Yaeは５と６に参加。５は前半は原田のディジリドゥー、岡部＆芳垣のパーカス類等を中心にしたエスニック＆アンビエントなセット。後半はリズムが入り、山本のシャープなギターソロが爆発する演奏。そのまま引き続いて６の演奏にYaeがヴォイスを乗せる形。Yaeのフリースキャットはこのアンサンブルの中でも十分機能していましたが、昨年のカブサッキのセッションの凄さに比べるとまだまだ手探り状態のまま終わったという感じか。より相性が良いと思われる８月のボンフルとのジョイントに期待したいところです。あと、そろそろ新曲や新展開が欲しいところです。次回はフジロックとのことですが、その次あたりのライヴに期待したいです。