BONDAGE FRUIT＋Yae2005/8/20 浅草アサヒアートスクエア
Yae(vo)をゲストに迎えた、ボンデージ・フルーツのワンマンライヴです。この日は最近行われたライヴでは珍しいほどの客入り。土曜と言うこともあったでしょうが、このバンドは座れる会場でじっくり見たいと思う人がやはり多いのでしょうか。
１．THREE VOICES
２．I/O
３．RATH
４．DEAR GAZELLE
（休憩）
５．（５／４）
６．ジャコ
７．LOCOMOTIVE
８．南の風の祈り
９．（出来たばかりの曲）
（アンコール）
１０．飛行する子
鬼怒のギターはアコギ×２、ストラト、、レスポール（７のみで使用）の４本。岡部は最近よく使っている横置きの太鼓と金物のベルの組み合わせを使用。近くで見たらベルは太鼓と一体化してるのではなく、上に置いているだけでした。あとは半球形の大きなカリンバを静かなパートで多用。
前半はボンフルの５人のみで演奏。"VI"収録曲を４曲。１でインプロ風味の前奏が付いていたり、鬼怒が後半のミニマル風のアンサンブルから外れて自由度の高い刻みを入れていたり、２でドブロではなく普通のアコギを使っていたり、３で岡部の太鼓を使ったアレンジになっていたりと、細かい部分をかなり変えた形で聞かせます。個人的にはそろそろ新展開が欲しいと思うところではありますが。
後半はYaeを加えた演奏。５は鬼怒がギターソロ用に使った曲だが、以前からYaeに歌って欲しかったという曲。５／４拍子で進行する、SUARA OMBAKの"BELGLANO"にちょっと似た感じのアレンジ。６はAYUOがYaeとのデュオライヴのために教えてくれたという曲で、スペインの古楽。アラブ風味満点の曲で、リズムを強調したアレンジも秀逸。７はボンフルの曲にYaeが加わる形。終盤は前回のライヴでも出した勝井の「イノセントがテーマの」フレーズがまた登場して、これをベースに展開。８はYaeのアルバム"aloha nui"収録の曲。勝井はこの曲が大のお気に入りで、３月のリキッドルームでのセッションでも演奏したという曲。
９はこの日のライヴ用に作ったというできたての新曲。ライヴの２日前に鬼怒がいきなり鴨川のYaeの自宅に行って完成させたそうです。６／８拍子の突っ走るリズムで、変化に富んだ構成を持つ、最近のボンフルには珍しい曲。アンコールの１０はボンフルのファースト収録曲。やはりYaeが入るとファーストの曲などはがぜん光ります。
後半は新曲など新鮮味満点の内容で、非常に楽しめました。この組み合わせがここまで引き出しが多いとは思いませんでした。今後はセミレギュラーくらいの形で定期的にこの組み合わせでのライヴをやると面白いと思うのですが。
この日のMC抜粋版
・前回の「トップ」に続いて、岡部のＴシャツ「I Love おにくやさん」が話題に。
・鬼怒談「ボンフルは世界中の音楽のゴミを集めて作ったような音楽（笑い）」
・上記のYaeの家に突然行った話から、鬼怒の計画性が無いという話へ展開。さらにそこで蛍を見つけて大騒ぎした話などなど。妙にアットホームな話題に。