MAGMA2005/9/17 渋谷クラブクアトロ
東京公演２日目。この日は、１：ピアノ＆コーラスのみによる編成、２：コーラス抜きインストのみの構成、の２部構成です。この日は４日間の公演で唯一の休日（土曜）ということもあって、客入りは一番良く、反応も最も熱狂的だったように感じました。会場規模が違うので比較は難しいですが、感覚だと昨日のO-EASTよりも入っていたような気もしました。
・Kosmik Wokehl
１．WURDAH ITAH抜粋（約３０分）
２．M.D.K.後半（約２０分）
３．HHAI（約１０分）
ステージ配置は大阪と同一ですが、大阪では前面に出ていたグランドピアノが今回はFredericのセットの後ろに隠れる位置にセッティングされていたため、演奏中のBoughiの様子を見られた人はかなり少なかったのではないでしょうか。また、コーラスの出音のバランスが大阪とはかなり異なっていて、前回はあまり目立たなかったHimikoの声がかなり前面に出ているように感じました。最も彼女の声は低音でアンサンブルのボトムを支える場面がほとんどだったので、大阪でも一応はちゃんと出ていたのかもしれません。初日にはちょっとだけ目に付いたアンサンブルの乱れもこの日はしっかりと補正できていて、文句無しの内容でした。
・Perkutehr Slakehnzain
１．KOHNTARKOSZ（約３０分）
２．SOWILOI 〜 KMX（約２０分）
（アンコール）
３．Christianの歌うバラード（約１０分）
こちらも配置および選曲はほぼ同じですが、大阪ではやっていた"Mekanik Zain"がセットから消えていました。その代わりといっては何ですが、KMXのパートが大幅に拡張されて、冒頭のFredericによるエレピのソロや、後半のベースソロがかなり長めに取られた上に続いてギターソロも入るかなり熱の入ったものになっていました。やはりこのセットでの主役はベースのPhilippeで、大阪同様に２曲共に強烈なベースソロを聴かせます。感心したのは、かなり強めにファズをかけても低音が弱くならずにしっかり腰の入った音になっていたこと。ただ歪ませるだけでは決してマグマの音にはならないんですね。
アンコールは大阪２日目のアンコールでやったのと同じ曲ですが、この日はコーラス陣のスタンドマイクが用意されていないため、コーラス場面では４人がワイヤレスのハンドマイクを持って、Christianの後ろに並んで歌う形。これはいい場面でした。その後の２度目のアンコールはカーテンコールのあいさつのみで終了。前日にStellaが「サプライズがある」と言っていたのは結局これでした。噂では"De Futura"をやるのでは、という話も出ていましたが、私は"Mekanik Zain"をアンコールに持ってきて、コーラス陣も入って大団円というのを予想していました。どっちにしろハズレでしたね(^_^;)。
さて今回の総評ですが、総じて前回２度目の来日をも上回る凄まじいクオリティでした。来日回数を重ねる毎に新鮮味が薄れるというのは良くあるパターンですが、マグマの場合は来日毎に選曲を大幅に変え、なおかつ来日を重ねる毎にクオリティアップしていくという点に驚かされます。気が早いですが今から新作（Emerhnteht-Re）と次回の来日公演が楽しみです。