片山広明with渋さ知らズ

2006/3/1 江古田BUDDY


渋さ知らズをバックに従えた片山広明のソロアルバム発売記念ライヴです。昨年10月のレコーディングライヴを見逃しているだけに、いつもの渋さとは違ったプログラムがたっぷり楽しめそうなこの日のライヴは期待大です。さすがに年末渋さほどの動員ではありませんが、開演時にはBUDDYの椅子席がほどよく埋まるくらいの入り。個人的にはこれぐらいのコンディションが一番良いのですが。

     磯部潤(ds)  早川岳晴(b)  倉持整(ds)

須賀大郎(p) 翠川敬基(cello)           関根真理(perc,vo)

中島さち子(kb)

    川口義之 泉邦宏 立花秀輝 小森慶子 片山広明
     (ss)   (as)  (as)  (ss,as)   (ts)

辰巳光英 北陽一郎                佐藤帆 鬼頭哲
 (tp)   (tp)                 (ts)  (bs)

渡部真一 室舘彩        不破六輔(?)         斉藤良一
 (mc)  (fl,vo)        (conduct)           (g)

ペロ(dance)、ちえ(舞踏)


当初予定メンバーに入っていなかった翠川は飛び入りのようでした。この編成で注目は早川と泉の参加。早川は一度だけ参加したライヴを見たことがありますが、今回も大編成の中でもしっかりと存在感を見せました(というか、音大きすぎという声も(^_^;))。泉も久々の参加ですが、彼が入るとステージ上のムードがぐっと盛り上がります(単におちゃらけているだけ、という気も(^_^;))。この日の主賓片山は、その筋の人風のスーツ&サングラス姿で決めてます。ペロさんとツーショットでポーズを決めるとそこだけ空気が違います(^_^;)。

 1.Solamente Una Ves
 2.Mercy, mercy, mercy
 3.Hallelujah
 4.Fable of Faubus
(休憩)
 5.My One And Only Love
 6.The Cat
 7.Sous Le Ciel De Paris
 8.March
 9.Drunkenstein
10.ひこうき〜仙頭
(アンコール)
11.本多工務店のテーマ
(おまけ)
12.片山ワンマンショー

1.人力高速ブレイクビーツ風のリズムセクション+ハードコアスクリーミングを交えたフリーキーな上物の組合せで展開。後半になってやっとテーマが登場。冒頭からいきなりのぶっ飛ばしぶりに驚きましたが、渡部「ずっとこんなじゃないですから(笑)」

2.渡部のMCで1人ずつ紹介されながら1コーラスずつソロを回し続ける曲で、そのため25分近いロングチューンに。マクラの話の「4番バッターばかりを揃えた鍋のようなバンド」という表現に思わず潰れた某プロレス団体を思い浮かべてしまった自分はプ板某スレ住人(^_^;)。

3.レナード・コーエンの曲。渋さの諸作品に通じる、シンプルながら味のある展開の繰り返しで盛り上がっていく曲。

4.CD冒頭に収録されたミンガスの曲。これも声のアンサンブルが目立つ曲で、中でも泉の奇声がインパクト大。ここで"You Belong To My Heart"を出囃子代わりに演奏しながら退場し、休憩。

5.休憩明けでメンバーの戻りが遅く、少人数のまま演奏をはじめながら揃うのを待ちます。主賓片山がやっとステージに現れたところでテーマに入ってようやく本格スタート。

6.猫の鳴き真似?から、グルーヴィな演奏が続きます。中盤の打楽器3人のバトル→ソロ合戦が聴き物。

7.シャンソン等で有名な「パリの空の下」。冒頭の翠川→須賀と続く静かなパートにコーラスが入りますが、これを聞いた不破「ひどいな〜(笑)」その後は突っ走る3拍子系のリズムとメロディアスなテーマ部を軸に展開。

8.ゆったりとしたテンポながら混沌感の強い演奏。不破「俺らは凄く楽しいんですけど、客席にまで伝わってるかどうか(笑)」

9.クラシック風のフレーズも交えつつ、3拍子系のリズムを中心に展開していく演奏。サックスを吹いている人のほっぺたをつつくのは、迷惑なのでやめましょう(^_^;)。

10.いきなり大音量で入ってくる中嶋のアコピ音色のkbに「ひどい音」という声続出(^_^;)。この日が誕生日の片山へのケーキとバースデーソングのプレゼントに続き、ここで何と不破がマイクを持ってソウルフルに歌いあげます。これは檄レアか。その後仙頭へつないで本セットは終了。泉は演奏中から片山のあいさつの間までずっとホイッスルを吹き続け、しまいには片山に「うるさい」と怒られてました(^_^;)。

11.アンコールを求める拍手に不破は「もういいでしょ」と手を振りながらもしっかりカウントを数えて演奏開始。観客は立ち上がってステージに押し寄せ、ブラス隊は客席に繰り出しておなじみカオス状態での演奏。

12.ここで本当に終了、のはずでしたが「もっと聴きたい」「朝までやれ」という観客及び一部出演者の声に応えて、斎藤のドラム(!)等有志を加えていつ終わるとも知れぬ片山ワンマンショーがグダグダと続きます(^_^;)。しまいにはなぜか「ソシアルダンス大会」に発展。本当に電車が無くなるまでやるんじゃないかと心配しましたが、23時30分にはなんとか終わりました。皆さん本当にお疲れさまでした(^_^;)。


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