是巨人
2006/3/13 関内STORMY MONDAY
是巨人の2004年3月以来の首都圏でのワンマンライヴです（地方ツアーではあったかもしれません）。このバンド、アルバム録音直前にワンマンを行い、そこでまず新曲を試奏するというケースが目立ちます。いわゆる有料公開リハ？(^_^;) この日はJR線の事故があったため会場に着くまでが大変だったという人が多いようでしたが（私も）、開演時にはさすがに超満員でした。そういえば過去のワンマンも、りぶるやペンギンハウスといった比較的小会場ばかりだったのですが、何か理由があるんでしょうか？ ちなみに次回の４月のライヴはSHOWBOATとやや大きい会場になっています。
１．ARABESQUE
２．BETWIXT
３．OUT OF HEAD（ベンソン）
４．DOLDRUMS
５．QUICKSILVER
６．FREESTONE
７．YESSONGS（イエスメドレー）
1) AMERICA (YESTERDAYS)
2) YOURS IS NO DISGRACE (THE YES ALBUM)
3) STARSHIP TROOPER (THE YES ALBUM)
4) PERPETUAL CHANGE (THE YES ALBUM)
5) ROUNDABOUT (FRAGILE)
6) LONG DISTANCE RUNAROUND (FRAGILE)
7) THE SOUTH SIDE OF THE SKY (FRAGILE)
8) THE FISH (FRAGILE)
9) HEART OF THE SUNRISE (FRAGILE)
10) CLOSE TO THE EDGE (CLOSE TO THE EDGE)
11) AND YOU AND I (CLOSE TO THE EDGE)
12) SIBERIAN KHATRU (CLOSE TO THE EDGE)
13) THE REVEALING SCIENCE OF GOD (TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)
14) THE REMEMBERING (TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)
15) THE ANCIENT (TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)
16) RITUAL (TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS)
17) SOUND CHASER (RELAYER)
18) THE GATES OF DELIRIUM (RELAYER)
19) AWAKEN (GOING FOR THE ONE)
（休憩）
８．新曲Ｏ
９．メドレー
1) 新曲？
2) GIBRALTAR
3) HASH
4) 新曲Ｋ
１０．CARELESS HEART
１１．YOU KNOW WHAT YOU LIKE
１２．レバノン（新曲Ｌ）
１３．ISOTOPE
１４．POET AND PEASANT
（アンコール）
１５．JACKSON
狭い会場ながら大音響で聴くサウンドは迫力満点。ドラムもスネアとバスドラの音をPAから出していました。吉田は店置きのセットを組み合わせた２タム１フロア、低チューニングのセカンドスネアを加えたセット。鬼怒はストラトを中心に２、３、７、１２ではレスポールタイプも使用。ナスノはイエスメドレーに合わせてか？かなりトレブリーなセッティングでアンプを鳴らしており、ファズを踏んだときの方が低音が出るという普通とは逆の現象が起きているのが面白かった。４では国立のライヴでも使っていたベースシンセも使用していましたが、ちょっと合わないと見たかその後は一度も使いませんでした。
客席に今堀恒雄の姿を見つけるとメンバーに緊張が走ります(^_^;)。特に鬼怒は「やべー、こりゃ間違えられん」そうでなくてもこの会場、常連のお客さんが演奏間違いが無いか厳しくチェックされるんだそうで、果して結果は・・・・(^_^;) ライヴ自体昨年１２月以来と間が空いた上、曲数が増えて「似たような曲が多くて演ってる方も区別できない」という状況ではいかんともし難いか。でも個人的には突っ走りすぎてあちこち破綻するぐらいの勢いの方が結果的には面白かったりします。体力的に大変だったか、１１以降は１曲ごとに長めのMCを挟んで休みながらの演奏です。
フライヤー等で告知されていた７のイエスメドレーは、１９曲の中の数フレーズを編集して約５分の曲に仕上げたという大変な労作。ちゃんとほぼ年代順・アルバム収録順に並んでいますが、"AMERICA"で始まるところがなかなかマニアック。鬼怒「送られてきたのが譜面じゃなくて、曲を適当に編集したCD-Rだけで・・・」吉田「適当じゃないって（笑）」なるほど、ファンが聞いたらどの曲かすぐ分かる（しかも結構意外なパートを持ってきたりする）おいしい構成です。面白いのは"THE FISH"の部分で、リハで合わせたときに鬼怒とナスノが同じパートを練習してきたことが判明した点。「ギターかベースか聴いてもわかんない」「他のパートが大変だったので、ここだけは楽できると思ったのに（笑）」考えることは皆同じようで。確かに鬼怒はギターだけでなくキーボードのパートまでカバーしていたので、負荷はあとの２人の倍はあったでしょう。このメドレー、５月録音予定の4THアルバムに収録したいとのことで、「４月にジョン・アンダーソンが来日するから直接交渉しよう」「でもこれ聴かせたら馬鹿じゃないかと思われるよ」果してどうなるでしょうか。
この日初公開の曲は８のみ。追いきれないぐらい目まぐるしく拍子が変わる曲。さらに９のメドレーでは、私が最後にライヴを見た昨年８月以降追加されたと思われる新曲が加わっており、他に３曲ほど曲は出来ているがリハでまだやっていない曲が３曲ほどあるとの事（これは次回４月のライヴで初公開予定）。次回作はＫ〜Ｒまでが収録されることになるんでしょうか。