PHIL MILLER + FRED BAKER
2006/12/9 新宿PIT-INN
IN CAHOOTS来日公演の一環として行われたPHIL MILLERとFRED BAKERのデュオライヴです。この形態でのライヴは1991年の初来日時にも行われていますが、その時に見逃しているので個人的には15年ぶりのリベンジという感じ。IN CAHOOTSの公演の前に行われるという形態も面白いです。
舞台向かって左手のMILLERはセミアコのギター１本のみを立って演奏。右手のBAKERはアコースティック・ギター（エレアコ）、エレクトリック・ベース（フェンダー・ジャズベースのフレットレスタイプ）、エレクトリック・ギター（ストラト）の３本を持ち替えて使用。こちらは椅子に座っての演奏。
演奏曲はアンコールも含め９曲。"Arriving Twice" "Eastern Region" "Second Sight" "Above + Below" "Green & Purple"、アンコールの"God Song"といったおなじみの曲に加え、なじみの無い曲を３曲ほどを演奏しましたが、これはBAKERの曲でしょうか。何せアルバム"DOUBLE UP"がリリースされたのが1992年なので、その後レパートリーが増えても不思議ではありません。
演奏はいつもの調子で演奏するMILLERを、BAKERがサポートするという形で進行。BAKERのギタリストとしての演奏は初めて見ましたが、特にアコギでの演奏ではリズム、ベース、バッキングを１人でカバーする、鬼怒無月タイプの演奏という印象を受けました。MILLERの演奏は例によってヨレヨレ(^_^;)ですが、面白いのは比較的簡単そうな曲でも、自作の難しそうな曲でも同じレベルでヨレている点。普通に上手い下手という基準で評価してはいけないんでしょうか(^_^;)。"Second Sight" ではBAKERはベースを、"Above + Below"ではギターを使用した演奏。
本セット最後の曲"Green & Purple"ではBAKERがディレイループを使用し、ベースの両手タッピングによるリズム、ベースラインを重ねて鳴らした後ギターに持ち替え、ファズトーンのギターソロを加える形で進行。ディレイループを使ったのはこの曲だけでしたが、なかなか効果的でした。
演奏時間は１時間１０分と、この後のIN CAHOOTSの本編を考慮してかやや短めだったのがちょっと残念ではありました。もっと聴きたい曲とかあったけど、初日にやってたんでしょうか。