CICALA-MVTA
2007/4/4 吉祥寺STAR PINE'S CAFE
CICALA-MVTAのライヴです。3月に同所で行われるライヴは昨年に続いて2度目で、どうやら定着したようです。今回も前回同様、ステージ上のいたるところに桜の花がディスプレイされています（どこから取ってきたんでしょう(^_^;)）。ちなみにこの日の店内ＢＧＭは来日記念と言うわけではないんでしょうがDaniele Sepe。客入れ時は「限界労働」で休憩時と終演後は"MUSICA CADIDATE"でした。
メンバー及び並び順は以下の通り。
吉田達也(ds) 関島岳郎(tuba) 外山明(ds)
太田恵資(vln) 桜井芳樹(g)
北陽一郎(tp)
こぐれみわぞう 大熊亘 川口義之 渡辺明子
(chin-don) (cla,etc) (as) (tb)
昨年12月の大シカラムータから佐藤芳明が抜け、代わりに太田が入った形。太田は随所でファズトーンを使った派手目のプレイで曲を盛り上げていきます。吉田と外山のセットは前回同様、吉田がノーマルの２タム１フロア構成（この日はヴォーカルマイクは無し）、外山が大きなフロアタム（下からキックで、上からはスティックで鳴らす）にスネアと小タムを加えた簡易型のセットで、ほぼ立った状態での演奏。大熊はクラリネット２本、バスクラ、２本吹き用の短いクラリネットを使用。グロッケンは今回は小型のもの１台のみ。おかげでステージ上は前回に比べてかなり余裕があります。
１．三文オペラ・序曲
２．PILLOW WALK
３．HERAKLION
４．急な坂
５．地下山脈
６．スカラベマーチ
７．STARA PLANINA
（休憩）
８．泪橋エレジー
９．不屈の民
１０．平和に生きる権利
１１．回転ゲル
１２．ドーン・チョレチャ・バリエーション
１３．眠り男の遁走
１４．好きになってごめんなさい
１５．ちぎれ雲
（アンコール）
１６．チンドンセッション〜四丁目
１７．ソラミレバ
１８．ゴースト
１は「せっかく管ものが多いので、ブラス中心に」ということで吉田、太田、桜井抜きの編成で演奏。そのまま全員がそろって２の演奏へ続きます。３は中間部で出てくるチンドンのパートで、こぐれと外山による「異常に手の長いチンドン屋」のパフォーマンスが登場。外山はこの後もチンドン太鼓をセットの横に置き、サブパーカッションとして使用します。４は久々にライヴで聞く曲。「今日は久々にやる曲もいくつか用意した」という中の１曲。阪急電車で坂を走っているときに思いついた曲だそうで、「今日は途中脱線気味でしたが(^_^;)」 ５の中間部では吉田と外山によるドラムバトルデュオをフィーチュア。前回は中間パートで外山の１ドラム編成になるなどしていましたが、今回は前・後半の最初の曲のみ外山１人になる以外はすべてツインドラム。両者の勘所もかなり分かってきたようです。６の中間部でちょっと落ち着いた大熊ソロの場面で、関島が指輪でチューバを叩いて大熊を脅かす場面で全員爆笑。繰り返しはお笑いの基本ですね(^_^;)。７のヴォイスバトル場面では太田が風邪（？）のため脱落、大熊のホーミーソロからなぜかスモーク・オン・ザ・ウォーターになってしまってしまいます(^_^;)。ここで前半終了。１時間弱。
後半最初の８は演劇の曲馬館に提供した曲。吉田を抜いた編成でブラス中心に聞かせます。この曲で桜井が凄いノイジーなプレイだなと思ったらアンプの故障だったようで、曲の途中で交換していました。９のテーマが終わって関島のソロになる場面は、外山とのデュオバトル状態へ。これはなかなか面白かった。ここから１０へつながるおなじみの流れから、MCタイム（後半はちょっとMC多め＆長め）をはさんで１１は大熊が２０年前に書いてそのまま放置していた曲を映画のサントラに提供したというもの。６拍子を基調に途中で５拍子が挿入されるトリッキーな構成。この曲は北・川口・渡辺のブラス組抜きでの演奏。ここから引き続いてメンバーが出てきて、１３へ。これまた久々に聞く曲です。１０拍子→１１拍子を使った１３をはさんで、「太田さんがいるならこの曲をやらないわけにはいかない」というわけで１４を演奏。この日は太田はバンドのメンバーをはじめいろいろなものに成り代わって謝りまくっていました(^_^;)。そして昨年12月のライヴで「アイラーメドレーに代わってエンディングにしたい」と言っていた大作の１５へ。ここでも吉田と外山のドラムバトルが爆発し、非常に盛り上がりました。アンコールは異例の３回。まずはこぐれと外山のツインチンドンを中心にしたセッション「フリーなチンドン、略して（以下自粛）」。そのまま四丁目に移行して終了。２度目はバラードの１７でしっとりと終了、と思ったらまさかの３回目で、「アイラーメドレーはしばらくやめようと思っていたけど」ということで、メドレーの中からゴーストの部分だけを抜き出して演奏し、ようやく終了。後半とアンコール部分で約１時間半の演奏時間でした。
昨年１回限りと思われていた外山の参加ですが、今日の２回目に続き早くも５月のライヴにも参加することが決まっているようです。他のメンバー同様、このままずるずると参加し続けることになってしまうんでしょうか(^_^;)。吉田と外山のツインドラムが聞けるのはこのバンドだけなので、今後も要注意です。