是巨人
2007/11/4 秋葉原GOODMAN
吉田達也(ds)、鬼怒無月(g)、ナスノミツル(b)のトリオ、是巨人のライヴです。私が見るのは今年の１月以来、ワンマンは昨年３月以来なのでかなり久々。このバンドのワンマンは１回前のSHOWBOATを除くと小さめの会場でやることが多かったため、集客はどうかと思っていたら予想以上に入って一安心。このバンドは吉田関係には珍しく乗りの良い客がいるのが面白いです(^_^;)。
吉田は２タム１フロアのセットで、低チューニングのセカンドスネアを追加。鬼怒は紫のVAN ZANTのストラトにギガディレイ、ヴォリューム＆ワウペダル、オーバードライブ他数種のファズ（カスタムメイド？）を随時切り替えて使用。ナスノはフェンダー・プレシジョンベースに手元にディレイ、足元にはヴォリュームペダル、ディストーション、ベースシンセをセット。
１．ARABESQUE
２．HASH
３．GIBRALTAR
４．YOU KNOW WHAT YOU LIKE
５．FOUR HOLES IN THE SKY
６．OUT OF THE HEAD
７．BETWIXT
８．DOLDRUMS
９．FREESTONE
（休憩）
１０．新曲Ｓ
１１．QUICKSILVER
１２．MINDGAMES
１３．LEBANON
１４．OBJECTION
１５．NERVECELL
１６．ISOTOPE
（アンコール）
１７．JACKSON
１８．POET AND PEASANT
是巨人は今年で結成１０周年であることがMCの中で発覚し、急遽１０周年記念ライヴとなりました(^_^;)。そのためというわけではないんでしょうが、前半のセットはファース＆セカンドの古目の曲中心、後半は新し目の曲中心という布陣となりました。２〜４はメドレーで演奏。「２曲と見せかけて実は４曲です（笑）」この日はワンマンで曲数が多いということもあってか、曲間に休憩を取るためMCが多め（しかも内容は緩め）。ファーストの曲は久々に聞くものが多いのでちょっと新鮮。「ファーストの曲は比較的易しいよね」「でも５のイントロはいまだにうまくリズムが取れなくて、変拍子に置き換えてやってる」とか。６は古くからのファンにはお馴染み、鬼怒のヴォーカルを交えた通称「ベンソン」。「『ジョージ！』と声かけられたらどう反応すればいいの？『ハリソン』？」７は。中間部の鬼怒のリバースディレイを使ったヒレッジの"CASTLE OF THE CLOUD"風のパートが印象的。その後は鬼怒曰く「個人的ヒット曲」の８と「明るい曲」９で前半は終了。
後半はいきなり「本日のヤマ場」新曲１０を演奏（例によって仮タイトルはアルファベット）。３連のバリエーションが様々に展開していき、中盤以降にヘヴィブルーズ的な展開やクロスリズムと見せかけてその裏をかくというような変則的な展開を見せる曲。リハのスケジュールが取れずこの日の昼に同じビル内のスタジオでリハをやったそうですが、そのとき初めて合わせたんだそうで、「やってて笑っちゃうような曲」「リハやってて『俺たちヘタクソ〜』と軽く落ち込んだ（笑）」「でも意外と上手くいったね」１２以降はサードアルバムからの曲が続きます。１４はイントロを鬼怒が担当しますが、弾き出しがいきなりボサノバ風で全員爆笑。最後は「最も難易度が高いと思われる」１６で終了。アンコールはこの会場でやるときには一番人気の曲１７と、さらに初期の名曲１８で終了。まったりとした喋りを挟みつつといえトータル２時間２０分に及ぶボリューム満点の内容でした。
今年１年は比較的スローペースの活動でしたが、新曲が出来たこともありそろそろ活発化してほしいところです。
その他、この日の面白MC集。
・是巨人の活動ペースが落ちていたのは鬼怒が「あまりやりたくない（笑）」ため
・メンバーの体調の話「健康診断で尿酸値が高いと言われた」「更年期障害じゃないの？ 命の母A飲んだら？」「吉田さんは健康食品好きだよね。『朝鮮人参入りラーメン』とか。いつか家に行ってメシ食おうとなったら、なんか粉みたいの飲みだして『俺はこれ』って。俺はどうすりゃいいの（笑）」
・ナスノがMCで余計なことを言うんじゃないか心配している話。「というか、楽屋の雑談そのまんまじゃん（笑）」
・ナスノのMCが上手くなったという話。「そろそろ１ランク上を目指してもいいんじゃないか。ダジャレを言うとか、落語を一席やるとか（笑）」
・全員A型で仲がいいという話。「この３人でケーキ食いに行ったりするんですよ（笑）」鬼怒が植村昌弘にクリームの曲をやると言ったら音資料を要求されて「バカじゃねーの？！」と憤ったら、ナスノが「俺もそういうこと言い合える友達欲しいなー（笑）」