この会場は初めて来ましたが、スタンディングで300人程度とかなり小さめ。ちょっと名前負けしてるか？(^_^;)　しかし天井が高く、PAもパワーがあり音響的にはまずまず。後方のスペースが広い為VJにも好都合。そして目を引くのが天井に吊られている巨大なミラーボール。

ステージ配置はいつも通りですが狭い為密集度が普段より高めか。VJが入る為ステージの照明が暗めで、かつ新曲のために譜面を見ながら演奏するメンバーが多く、足下には小さなライトが随所で光っています。山本は黒ストラトのみを使用。エフェクターはMorleyのワウペダル、Tube Screamer、Dual Overdrive、Metal Zone、トレモロパン、ピッチシフター／ディレイ、コンパクトディレイ。勝井はいつものセッティング。山本のアンプがほぼ床の位置で、勝井のアンプがかなり上の位置に置かれている為、前者の音はかなりストレートに、後者は逆に空間的に聴こえる効果があります。益子はSH-101とDX-7、手元の小エフェクターに加え、足下にはギガディレイをセット。原田は今日も両手とベースのLEDが光まくっています(^_^;)。岡部はトラップドラムのセットに左手側にジャンベとセカンドスネア（？）、右手側にトゥバーノ２本をセット。芳垣は緑のラディックのセットにウッドフープ付きスネアという最近よく使っているセットに、右手側にジャンベ、左手側にティンバウを加えたセット。

１．VITAMIN
２．HAOMA
３．C-FUNK
４．7/8
５．A-HOUSE
６．SUKHNA
７．岡部＆芳垣デュオ〜NA-X
（アンコール）
８．REOM

まずはデビューEP１曲目の１からスタート。この曲もそうですがこの日は山本のワウペダル稼働率が高いです。それとファズを通さないストラトのトレブリーな音が非常に印象的。５の途中で強すぎと感じたかちょっとトレブルを絞りましたが、この音とワウの組み合わせはこの日の演奏の主調色と感じました。これも会場が狭く、ほぼ生のアンプの音が聞けるためでしょうか。２は最初にツインドラムになるところで芳垣がちょっと速めのリズムを重ね、勝井がこれに追従する形まではいつも通りですが、途中まで岡部の基本リズムに合わせて弾いていた山本が途中から芳垣のリズムの方に乗り換え、こちらのリズムの方が前面に出るバランスに変わったのが特徴的。３〜５は今年新たに加わった新曲を立て続けに演奏。３は山本の細かいワウ刻みからスタートし、その後勝井のアラブ風のメロディを中心にした展開へ移行する曲。曲のベースとなる５小節サイクルの部分で、後半に入ると後ろ３小節に異なるテンポの速めのリズムを加えるところが面白い。山本はこの日はコードカッティング時にMetal Zoneを出し入れして、ノイジーでインパクトのある刻みを使う場面が目立ちました。４は春のツアーから加わっている曲。山本のちょっとトラッドを思わせる生音でのソロから先導されてゆったりとした７拍子のパートへ移行し、勝井＆山本のアンサンブルによるテーマパートの後ブレイクを挟んで８拍子に変わり、両者のソロから再び７拍子に戻るという構成。５は益子のDX-7によるマリンバ風のキーボードが基本的なコード展開を提示し、これをベースに岡部＆芳垣のハウス風（？）の手数の多いリズム、勝井のメロディアスなテーマフレーズなどが乗る形で進行。６は岡部のジャンベと原田のハーモニカを中心にしたイントロからスタート。山本はここでは生音とディレイ音にのみピッチシフトをかけた音を使用。この曲は３＋４拍子のポリリズムが基本となりますが、この日は４拍子の方がかなり早いテンポなのが面白い。７はまず岡部のトゥバーノと芳垣のジャンベという組み合わせからスタートし、岡部がスティックを使うと芳垣はティンバウとフロアタムへ、岡部のバスタム４つ打ちからツインドラムへ移行、と徐々に盛り上がっていく形。その間他のメンバーは床に座り込んで休憩。相変わらずよく働く２人です(^_^;)。デュオから引き続いて２ドラムによるイントロから曲へ移行。アンコールは８。終了後に山本が再びイントロのフレーズを弾き出し、これはひょっとして新アレンジか？　と思ったらすぐ止めてしまってちょっとずっこけました(^_^;)。これで全て終了。トータル２時間強、時計は23時をちょっと回っていました。