是巨人
2012/9/29 秋葉原GOODMAN
是巨人のワンマンライヴです。是巨人は10/3〜14の日程でヨーロッパ・ツアーを行う予定になっており、この日はその壮行ライヴです。このところ関東周辺でライヴが多かったこのバンドですが、土曜日で都内での開催とあってこの日は盛況でした。
ステージ向かって左からナスノ、吉田、鬼怒といういつもの並び。ナスノはエフェクター類はこのところ定番のZOOM B3とヴォリュームペダルのみ。吉田は２タム１フロアのセットに、高いチューニングのセカンドスネアを追加したセット。鬼怒のエフェクターはZOOM G3XとBOSSのV-WAHとタップペダル付きのディレイというセット。鬼怒は以前にもKIKI BANDの海外ツアーの前にBOSSのマルチエフェクターを使っていたことがありましたが、今回はこのセッティングを採用するようです。しかしまだ完全には使いこなせていない様子です(^_^;)。
演奏開始前に鬼怒から「今日はツアー前なので曲をたくさんやります。３部構成で２０曲ぐらい（笑）」という事前告知が。果たして一体どんな事になるでしょうか。
１．Kaleidoscope
２．Arabesque
３．新曲B
４．Four Holes In The Sky
５．Freestone
６．Rambling
７．Nerve cell
（休憩）
８．Swan dive
９．Lebanon
１０．Xenon
１１．Betwixt
１２．Doldrum
１３．Abandoned
（休憩）
１４．Exodus
１５．新曲C
１６．Tundra
１７．Jackson
１８．Isotope
（アンコール）
１９．Watershed
まず後半部分を追加した改訂版の１からスタート。しかもイントロに静謐なインプロが追加されており、１曲めから相当のボリューム。果たして大丈夫なんでしょうか(^_^;)。鬼怒のエフェクターが新しくなってどう音が変わったか注目しましたが、意外にも以前のセットと大きく変わった印象は受けませんでした。ワウとタップディレイという代用の利かないものを残しているという部分もあるんでしょうか。ツアーが終わったらまた元のセットに戻すのか気になります。３はタイトルがまだつけられておらず、いまだ「B」扱いです。結局第１部は７曲約５０分で終了。先が思いやられます。
第２部からはさすがに曲の中間部のインプロがかなり短めに処理されています。さすがに第１部の調子でやっていたら終演時間がいつになるかわからなくなるので仕方ないでしょう。１０は個人的に好きな曲ですが私の見に行くライヴではなかなかやらないので聞けて嬉しかった。所謂プログレメタルやテクニカルメタルと呼ばれる分野の中でこの曲を超えるものは未だ無いと個人的には思っています。そしてラストはこれも個人的に好きなバラード曲の１３。この曲についてリリース前にライヴのMCで言っていた「狂ったガゼボみたいな曲」というフレーズが個人的にドはまりしていて、この曲を聴くたびに思い出し笑いしてしまいます(^_^;)。しかし私の好きな曲は（もう１曲Mind Gamesもそうですが）どれも所謂是巨人らしい曲ではなく、そのためかあまりライヴでやってくれないところに私の趣向のひねくれ度が現れているなあ(^_^;)。結局トータル４５分と１分に比べてあまり短縮はされませんでした(^_^;)。
第３部で２番めに演奏された１５は、今回初演ではありまえんが私は初めて聴く曲。これはDCPRGやPARAがやっているような４拍子と５拍子のポリリズムを是巨人流に突き詰めた曲で、２０拍をどのように解釈するかがテーマです。１７はおなじみの曲ですが、今回吉田からの要望でテーマ部分をジョージ・ベンソン風に単音ではなくコードで弾くことに。これで鬼怒のパートの難易度が一気に急上昇。さらに吉田からユニゾンでヴォーカルも入れるよう希望が出ましたがさすがにそれは無理(^_^;)。代わりにということでギターソロのところでヴォーカルを重ねます。是巨人にはその名も通称「ベンソン」と呼ばれている古い曲がありますが、それを思い出しました。１８で本編は終了しましたがさらにアンコールが。１９は「シングル・ヴァージョン（笑）」ということで最初のテーマの部分は割愛して、ブレイク後の中間部のパートから最後までを演奏する短縮ヴァージョン。結局予告の２０曲には１曲足りませんでしたが、トータル２時間２０分と曲数的にも時間的にも是巨人史上最大のヴォリュームのライヴとなりました。この日はいつものゆるMCもほとんど無かったことを考えると、その密度の高さも過去最高だったのではないでしょうか。
なお、バンドは欧州ツアー終了後、凱旋ライヴ（ツアーポスターのプレゼントもあるとか）、超即興とのジョイントライヴ、さらに年内最後のライヴではなんとフォーカスのコピーバンドを対バンに迎えたライヴも予定しているようです。今年後半だけでいったい何本ライヴやったんでしょうか...。
GO TO INDEX
TAKE's Home Page