内橋和久、サム・ベネット
2014/7/3 入谷なってるハウス
内橋和久とサム・ベネットのデュオライヴです。この組み合わせは先日の新ピでも１セットだけ？やりましたが、デュオでのワンマンライヴは１０数年ぶりとのことです。共演数が多い印象なのでこの話はちょっと意外でした。
ステージ向かって左にベネット、右に内橋という位置。ベネットは１タム１フロアの店置きのドラムセットを使用。左手側にセットした端の曲がったシンバルだけが自前か？ 左横のテーブル上には玩具類とブラシ類などを用意。また、譜面台の上にiPadをセットし、歌詞カードを表示していました。内橋はGodinのギターを使用。エフェクターはテーブル上にExotic BB+、Whammyペダル、エレハの16sec. DELAY、トレモロ＆リバーブ、ギガディレイをセット。足元にはループステーションとヴォリュームペダル。
１．まずはインストセットからスタート。この２人らしい次々に展開が変わっていく演奏ですが、ベネットのドラムの性格もあってか比較的ストレートなリズムを中心に展開していきます。内橋はディレイループを効果的に使い、リフやベースラインとフリープレイを兼任。そして後半は内橋の刻みリフにベネットのヴォーカルが乗る形で展開。このあたりはなかなかロックンロールで面白い。
２．内橋は弦をアタッチメントで挟んでバンジョー風の音色で演奏、それにベネットのヴォーカルと速めのリズムが乗り、アメリカーナな何時の展開。
３．ベネットはおもちゃの鳴子を使っての演奏、次いで竹ブラシを使ったアタックを抑えた音色での演奏。最後は今度は本物？の鳴子を使った演奏で終了。これは新ピでも使ってましたがお気に入りなんでしょうか。前半は３０分強で終了。
４．前半はベネットのカラーが前面に出ていましたが、後半に入って少しずつ内橋の主導する場面も出てきます。ドラムソロを挟んだ後半はガンボぽいビートを中心に展開。内橋はロングトーン(フィードバック？)を鳴らしっぱなしにしてWhammyのつまみ(ペダルではなく)操作で音程を変えるという豪快な(？)奏法を見せます。
５．さっきの続きのようなガンボビートにベネットの歌が乗る短いセット。後半は歌ものはこのセットのみ。流れの都合で切れてしまったけど本来は前のセットと続くはずだったのかもしれません。
６．内橋の静謐でメロディアスなギター(途中から入るリバース音も効果的)に、ベネットの電気マッサージャーを使ったシンバルやタムを擦る音が加わります。その後は内橋のギターソロを中心に展開。
７．脱力感のあるアンサンブルから立ち上がり、その後は疾走と脱力の合間を揺れながら展開。後半この日初の変拍子？となる7拍子を中心に展開し終了。後半も30分強の演奏。
時間は短めでしたが、ベネットのドラムと歌がたっぷり楽しめたのがレアで良かったです。内橋は次回８〜９月に来日し、Vincent Moonの映像作品のため今や欧州で大ブレイク中という話のセンヤワとのツアーが予定されているとか（仙川のフェス以外にゲストを多数入れた単独公演2DAYSを企画しているらしい）。楽しみです。
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