和田アキラ、清水一登、吉田達也
2015/11/29 関内STORMY MONDAY
PRISMのギタリスト、和田アキラを中心にしたセッションです。和田と吉田は過去この会場でデュオで共演済み。さらに今年この会場で吉田とデュオを行い非常に好内容だった清水も加わるという事で期待大。裏のアルタード+大野由美子、ZAK、辰巳光英にも惹かれましたが結局こちらを選択。しかも会場に着いてからこの日はKEEPの曲を演奏するという事が判明し、俄然楽しみに。
ステージ向かって左から和田、吉田、清水という並び。和田はsaijoの和田シグネチャーモデルのギターを使用。エフェクターはTCエレクトロのNova System、BOSSのGT-Proを中心にセット。音色は基本的にファズトーンでのフレーズ弾きとクリーントーンでのカッティングというらしい音色中心。音量の割にマイルドに聞こえるのは音楽性故か。吉田は2タム1フロア、低チューニングのセカンドスネアを加えたおなじみのセット。清水は前回の吉田デュオと同様、持ち込みのKorg Krossと店置きと思われるヤマハCP-40 stageを使用。Krossはほぼシンセベースとアナログ系リードに固定し、CP-40はアコピ中心にエレピ、オルガン、クラヴィネットと幅広く切り替えて使用。このためいつもの(？)清水に比べて変化に富んだ演奏となります。
１，まずは3人でのインプロからスタート。フュージョン大御所が相手という事で多少はそれに合わせた演奏になるかと思いきや、前回のデュオに匹敵するフリーダムかつマイペースな演奏。勿論変拍子も吉田ヴォイスもあり。この調子で大丈夫かと思ったら和田は全く動ぜずに流麗な早弾きソロをそれに加えていきます。さすがというか何というか...。演奏は吉田&清水ペースで延々続き、結局30分以上演奏。ここで和田曰く「今日は楽でいいなあw」演奏の展開は2人に任せて気楽にソロだけ弾ける、という事でしょうか。どっちにしろ懐深いというべきでしょうか。
２，「じゃあ今度は和田さんからw」ということで、和田のクリーントーン+ディレイによる2コードのリフ提示からそれに合わせる形で進行。ようやくフュージョンぽい場面が出てきたかと思ったら、すぐに元の調子に戻ってしまうのが何とも(^_^;)。
３．ここでKEEP曲の1曲目、"Rock'n Rocked Roll"を演奏。KEEPは深町純のリーダーバンドでドラムは山木秀夫ということで、このメンツでやるにはまさにうってつけです。この曲は割とストレートな曲ですが、吉田&清水が突っ走るため当然普通のフュージョンにはなりません(^_^;)。ここで前半終了。
４．後半もインプロからスタート。和田は音色を変えてシャープさを増したクリーントーンでの演奏をスタート。これも山あり谷ありで30分近い演奏に「前半よりは短かったw」
６．最後に控えている超難関曲を前に、現実逃避するような緩いトークと適当な演奏のコーナーに突入(^_^;)。お題は昔好きだった曲。清水はグレン・キャンベルやダイアナ・ロス&シュープリームス、和田はビートルズやベンチャーズ、アイアン・バタフライまで。果てはサザエさんや笑点のテーマまで。聞けば金曜日のアルタードでもサザエさんをやっていたそうで、界隈にブームでも来てるのか？
７．というわけで最後はKEEPの曲"Moonbeam"を演奏。この曲はさっきの曲とは異なり、イントロの高速ユニゾンからテーマの9拍子リズムまで、プログレ度の高い曲。なるほどこれは清水&吉田入りの編成でやりたい曲ですね。この曲で出し切ったのかアンコールは無し。
個人的にはもっとフュージョンになるかと思っていましたが嬉しい方向に裏切られました。
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