山本精一
2016/10/28 仙川タイニー・カフェ
山本精一の弾き語りソロライヴです。予定では前日のトリオdeフォーク・ジャンボリーと京王線沿線2日連続公演の予定でしたが、佐々木彩子体調不良のためこちらは公演中止に（残念！）。予約が遅れたため満席で立ち見になると言われていましたが、何とか座れることは出来ました。狭いカフェに予約で30人いたそうで、都心や中央線から離れていたり悪天候だったこともあって出足は遅かったですが、座布団を敷いた桟敷席に最終的にはそれに近い人数が入ったようでした。
演奏場所は入口入ってすぐの場所で道路を背にする形。なってるハウスやベルサンに近い感じです。山本はいつもの黒ストラトを使用。エフェクターはオーバードライブ、ピッチシフター、リバーブ、ディレイ２台という構成。ディレイ１台はループ用。店にPA設備はなくヴォーカルとギターは２チャンネル入力の小型アンプに入れて出力。その下にあったステレオコーラスは使用せず。音量の関係か。
定刻を１５分ほど過ぎたところでまだ予約客が集まりきっていませんが演奏を開始することに。始まりかけたところで遅れてきた客（しかもなんのこっちゃい西山氏）が入ってきて演奏中断。「これはやりづらい」ということで演奏中は店の外に人を立たせ、遅れてきた人は裏口に誘導してそこから入ってもらう事に。
１．まっすぐにみちをはずすわたしには
２．虚空の屋根
３．鼻
４．あんなに好きだったこと
５．物投げるなや
６．もぬけのから
７．バケツの歌
（休憩）
８．サナギ
９．人形が好きなんだ
１０．Ever Gray
１１．宝石の海
１２．とぶ人
１３．めざめのバラッド
１４．ハルモニア
１５．ゴミ箱のなか
１６．空の名前
（アンコール）
１７．Mothlight
この日の演奏曲は最近の歌ものアルバム収録曲と「なぞなぞ」「幸福のすみか」の曲を織り交ぜ、カバーなどのレア曲を含まない、山本のライヴにしてはオーソドックスな選曲なのが逆に珍しい。この日は山本のライヴでよく見かける人が比較的少なめで逆に店の常連客と思われる地元の人らしき人が多めだったので、それも選曲に影響したのかもしれません。常連嫌いを公言している山本は「この方が演奏しやすい」と言っていますが本当のところはどうだったでしょうか…。前半はMCもなく淡々と曲を演奏して４０分弱。後半は１曲あたりの時間が長くなったり途中話を挟んだりして比較的ゆったりと進行。例によってリクエストを募りながらそれに応じなかったり、なぜか床座りの客を気にして「しんどいから動いたり立ったりしてええよ」と気遣ったりと、トークも気まま。２セット目途中になって山本から「客席の照明を暗くして欲しい」と要望が。この店ではライヴイベント等は結構やっているようですがこういう要望は珍しいのか結構手間取っていました。演奏面では３，１０とミュートした刻みをループで回してそれに演奏を重ねたり、終盤の１６，１７ではコード弾きをループにしてギターソロを長時間弾いたりと、ループを上手く使う場面が目立ちました。また、１５、１６では店の人に「音量大丈夫ですかね？」と確認してからかなりラウドなファズトーンを使った演奏を聞かせます。アンコールのため山本が店の外から戻って開始しようとしたところで、表の店のシャッターが突然締まり始めて、ちょっと店内騒然(^_^;)。遅い時間になったため近隣への音量対策で行ったようでしたが、山本がアンコール前にポップなのとマニアックなのとどちらが良いか客に問うて後者になり、「じゃあデッド風に」と１７を演奏したため、シャッターは取り越し苦労だったかもしれません。終了後も外へ出ようとした山本はシャッターが再び開くまで店内で待たされる羽目に(^_^;)。後半は７０分超。
実はこの日も佐々木彩子をゲストに加えて浅川マキのカバーなんかをやるという話もあったんだとか。佐々木全快後のフォークジャンボリーのリベンジにも期待したいところですが、その場合もやはり京王線沿線になってしまうんでしょうか…(^_^;)。
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