高円寺百景　11/24

高円寺百景

2017/11/24　秋葉原GOODMAN

高円寺百景のワンマンライヴです。ライヴは昨年10月に対バンありでやって以来１年ぶり、私はその日行けなかったのでその前の５月にやった叩きっぱなしイベントで見て以来なのでちょっと久々という印象です。この会場でのワンマンは昨年１月に続いての開催ですがこの日も平日早めの開場時間にも関わらず満員の盛況でした（早めだった理由は後述）。

ステージ向かって左から矢吹、小森、吉田、Ah、坂元、そして新加入のギタリスト小金丸慧という配置。前回ライヴで小森とAhの配置が入れ替わっていましたがその配置は継続。新メンバーの小金丸は私は2012年のJ・A・シーザーのコンサートでギターで参加していたのを見たことがありますが、そのときはMARUという表記だったのでこの日ステージで見て初めて同じ人だと気づきました(^_^;)。まさかこんな縁があるとは…。

矢吹はNord Stage EXとKorg Trinityを使用。小森はソプラノサックスのみを使用。吉田は２タム１フロア、低チューニングのセカンドスネアという組み合わせ。AhはKorg RK-100Sを使用。これを用意しているということはあの曲をやるということですね(^_^;)。坂元はWarwickのシングルコイルの５弦ベースを使用。エフェクターはファズとZOOM B2、ラインスイッチャーを使用。小金丸はフェンダー・ストラトキャスターを使用。もう１本ギブソン・レスポールジュニアを用意していましたがこれはスペア用だったのか使用せず。エフェクターは詳細不明ですがMoogerfoogerのリングモジュレーターが入っているのが気になります（これも詳細後述）。

　１．untitled 2
　２．Axall Hasck
　３．Nivraym
　４．Fettim Paillu
　５．Rattims Friezz
　６．Dhorimvishka
　７．Rissenddo Rraimb
（休憩）
　８．Grembo Zavia
　９．untitled 1
１０．Phlessttighas
１１．Becttem Pollt
１２．Wammilica Iffirom
１３．Angherr Shisspa
（アンコール）
１４．Classic Medley

昨年１月のワンマンライヴで締め曲にやっていた１からスタート。この辺は新しい曲なので演奏順を色々試行錯誤している感じなんでしょうか。注目の小金丸はハードロック／メタル的な色合いをそのままバンドに持ち込んだ形で、バンドにスタイルを合わせるよりもこうした形のほうが個人的には面白いと感じます。メタルに詳しい知人によるとこういうスタイルは”Djent”と呼ばれているんだとか。メシュガーとかそのあたりの音ですね。勿論テクは文句無しで、変拍子のリフや超高速のリフユニゾンなんかにも対応。そして意外だったのが前述のリングモジュレーターを使ってのエレクトロ／アヴァンギャルド的な音もかなり多用していた点。調べてみるとメタルだけでなくかなり幅広い音楽形態で活動しているようで、このバンドに入るのは必然だったのかもしれません。この界隈でこういうスタイルのギタリストは珍しいので（他に思い浮かぶのはDCPRGの大村孝佳ぐらい）、派生でいろいろな組み合わせでのセッションやユニットなんかも見てみたいところです。曲的にはおなじみのものが多かったですが、２では途中３拍子リズムを強調するアレンジが追加、３のAhソロではホーミーを導入、５途中や１２冒頭では全員のコーラスを全面に出したアレンジなど、新鮮味のある要素を要所に交えてくるのはさすが。４の矢吹のピアノソロではちょっとジスモンチというか清水一登ぽい感じの場面が出てきたのが個人的には興味深かった。この日は吉田が深夜便でイスタンブールに向かわなければならず、そのため「１０時にはここ出たいｗ」ということで開始時間は定刻きっかり、進行も巻き気味（でも曲数はむしろ多い(^_^;)）で途中休憩も「１０分でｗ」。まあ休憩１０分は吉田のみでは普通ですが他のメンバー的にはきついのではないでしょうか(^_^;)。個人的ハイライトは８。この曲はセカンド収録曲で、ライヴで演奏されるのは4thアルバム制作時のメンバー（しかも小森は加入前）の2003年のライヴで演奏して以来１４年ぶり（小森加入後の2005年にはメドレーの一部として演奏）。もちろんAh加入後に演奏するのは初。個人的には1990年代に行っていたライヴではよく聴いていた曲なので馴染みが大きい曲です。当然ながらセカンド時のアレンジ完全再現ではなく今のメンバーに合わせたアレンジに要所が変えられているのが面白い。こういう旧曲発掘シリーズも地味に続けて欲しいところです。個人的には”Guoth Dahha”とか”Avedumma”とか今のメンツで聞いてみたいなあ。アンコールはこのところ定番化してきた１４ですが、この日はなんとこの曲のみ「写真OK」とのアナウンスが。SNS等にどんどんアップしてほしいとのこと。「曲が短いので動画でもOKですｗ」とか。さらに演奏終了後、まるで外タレのようにステージ前に集合したり、観客をバックにした自撮りしたりとなかなか無礼講状態でした(^_^;)。

バンドは新作のレコーディングを継続中で、来年の中頃にはリリース＆レコ発を予定しているとか。こちらも楽しみにしたいところです。

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