水道メガネ殺人事件
2017/12/10 東高円寺UFO CLUB
山本精一によるハイパー・フラグメンタル・ミュージカル？、続・水道メガネ殺人事件・高円寺純情篇”ニシキヘビの箱”です。今年６月に終了した時には「もうやらん」と言っていましたがその舌の根も乾かぬうちの半年での再演です。このあたりがらしいというか...。この会場ということで客席状況が心配でしたが、前2列ほどとはいえ椅子席が出ていてちょっと安心。しかし立ち見の後ろの方は厳しかったのではないでしょうか。
まず開演前に注意事項のアナウンスが。SNSへの書き込みも禁止だそうです(^_^;)。
山本:幕が閉まった状態のまま、例の被り物姿で自作詩(？)の朗読。「ハードボイルド」のくだりで早速噛んで緩い笑いが起こります(^_^;)。この会場はここ２回の会場とは異なり、幕を使って場面転換出来るのが特徴的。それがここを選んだ理由かもしれません。
津山：幕が開くと小池百合子のマスク姿の津山が立っており、これで早くも笑いが。津山はアカペラで希望（岸洋子の曲）から始まり適当なメドレーで歌を続け、最後は手探りで退場。あのマスク、目が開いてなかったんでしょうか(^_^;)。
大谷能生：意味不明のパントマイム的な動きとオフマイクで独り言のようなつぶやき。この日の不条理大賞に決定(^_^;)。
見汐麻衣：ビニール袋＆合羽姿の山本が叩くドラムのみをバックにビビデバビデブーを歌います。彼女の存在がこの日の一服の清涼剤（？）。
呉山夕子：昨年の大阪公演でもやっていた大阪のおばちゃん風トーク。いつも通りの反応かと思っていたら客として来ていたあふりらんぽのオニらとの掛け合い状態になってしまい（というか客に振っても反応するのは彼女らだけ(^_^;)）、不覚にもちょっと面白かった(^_^;)。最後は無理やり引き伸ばしての話の途中で幕が閉まってここは笑いが発生(^_^;)。
三沢洋紀：を含む３人で、工事現場の昼休みに弁当を食べながらのトークという舞台設定での寸劇。ここでは話の面白くなりそうなところでぶった切って、以後何のフォローもないところがポイントでしょうか(^_^;)。
山本：麿赤児（？）風のパフォーマンスから、○○○○（白い粉）を吸おうとするという危険な一発ネタ。実はこれがSNS禁止の理由だったかもしれません(^_^;)。
石井モタ子：ゴーグルを付けてVRゲームをする、という設定の寸劇。後半は銃声が入ったリズムトラックで進行。
見汐：今度は山本のギターをバックにドレミの歌を歌います。
呉山：前のセットと基本的には同じ。最後はバックステージの津山と「生野やったっけ？」と雑談状態に(^_^;)。
三沢：同じ舞台設定で、今度はものすごく説明下手な人、がコンセプトか(^_^;)。
山本：変な仮面をつけてステージ上でただ塩を振る、というもの。この日は特に一発ネタをやって即退場、という形が多かったような。他の人が持ち時間持たせようと頑張ってるのに...(^_^;)。
石井：再びVRゲームですが今度は舞台が現実に。山本のギターを手にとって弾いたりします。最後は大谷がアルトサックスを持って登場し、フリーなソロ演奏を挟んで次のセットへ。
見汐：「愛の讃歌」を歌いますが今度はバックが大谷のアルトだけなのでほぼアカペラ状態。
津山：血圧計を持って登場、「自己新記録を目指す」とサックス風楽器を吹いたり腕立て伏せをしたりしてから血圧を測ったり、歌いながら紙飛行機を客席に飛ばしたりします。結果は200オーバーでしたがどうやらこれはネタだった模様(^_^;)。ドラムスティックを用意していたので計った血圧値をBPM化してドラムを叩くとかそういうネタがあるのかとも予想していたんですが...。
山本：幕が開ききらないうちに机の上に積んだ空き缶を殴り飛ばすと、MacBookでフリージャズの音源を流し新書の本を早口で朗読。ちょっとTACOで共演した山崎晴美風味か？ 音源をカットアウトしてエンディングへ。
エンディング：出演者総出で「星に願いを」の替え歌を歌って終了。いったん幕が閉まった後で山本が顔を出して「終わりです」と念を押します。まあ初めて見る人はこれで終わりとは到底思えないでしょうが(^_^;)。今回はトータル１時間４０分ほどでした。
大阪公演を含む昨年からの３回の中で、今回が最も何も起きない（過去２回は水面浮島切りとか鬼はおるかとか、それなりにハイライト的な場面はあった）公演でした。まあそういう意味では最も「水道メガネらしい」公演であったといえるかもしれません。
そして終演後に販売されたCD-Rですが、意味不明のコラージュや山本の謎の歌、なぜか聞き応えのあるギターインストなどが収められていて、前回のものと同様高水準の内容。今回は特に本編の音楽性が低かったのでこれで差し引きゼロ、という感じでしょうか(^_^;)。
GO TO INDEX
TAKE's Home Page