ROVO
2020/10/25 渋谷O-EAST
ROVOの新作セルフタイトルアルバム“ROVO”発売記念ライヴです。いつもだとアルバム発売に合わせて小ツアーを行いますが、今年は名古屋と東京の2ヶ所とちょっと小規模化。この会場規模ですが感染対策のため300人限定、椅子席(しかも指定席)という、このバンドにしては異例の形態です。
ステージ配置はいつも通り。機材詳細はステージが遠いため確認できず。益子、山本、勝井のセッティングは先月のサムズでのライヴとほぼ同じだった模様。注目はドラム2人のセッティング。岡部はいつものセットに加え、後方に巨大な円形のキッチンシンクをセット。これは昨年の野音などでも用意していましたが今回はどう使うのか。芳垣も通常のセットに加え、セカンドスネア(高めのチューニングにしていた模様)と、ライドシンバルの下にスプラッシュを追加。
１．Sino Rhizome
２．Kamara
３．Baal
４．Hinotori
(休憩)
５．Axeto
６．Loquix
７．Eclipse
８．Arca
(アンコール)
９．Sai
セトリは先月のサムズのものに準じていますが、変更点は4と6。この日は久しぶりにVJを大きくフィーチュアしたステージ演出となっており、特に4での火の鳥が飛んでいく映像は非常に効果的。2011年の迫田悠ラストライヴを思いだしました(帰宅してからすぐDVDを見直した)。また、8では迫田が監督したPVを流しての演奏。このPV、見た目はポップですが描かれている内容はかなりシリアスなもので爆裂度の高い生演奏と合わせて見るとまた違った印象を受けるのがまた面白い。9での多数の光が湧き上がっていくような映像も印象的。今回のようなVJを入れたステージが今後も続いていくのか気になるところです。気になっていた観客の反応は先月のサムズは全員立って踊っていましたが今回は結構座ったまま聴いている人が多いようでした。まあこの辺は自由で良いのではと思いますが。演奏面では前半は山本がほぼ刻み専任で、後半はその反動かかなりキレ度の高いソロを要所で聞かせるのが目立ちました。そして9のラストで岡部のキッチンシンクが大発動。それまで4の冒頭でちょっと使ったぐらいでしたがここぞとばかりに乱打します。これはなかなか効果的でした。しかしやはりこの日も“Novos”は演奏されませんでしたが、何か理由はあるんでしょうか...。
今年のROVOのライヴはこれが最後。今後も状況が大きく改善しなければ今年のような模索を続けながらの活動になるんでしょうが、勝井の発言にもあった通りしぶとくやっていってほしいところです。
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