北白川ファッションヘルスエンジェルス
2022/8/28 新大久保ひかりのうま
津山篤と田畑満のデュオユニット、北白川ファッションヘルスエンジェルスのワンマンライヴです。近いところでは2018年に藤原弘昭を加えた３人での演奏があったりしています。個人的に前日のサイケ奉行が別項のライヴとバッティングで行けなかったので恨みを晴らすべく(？)、気合いを入れて観戦です。ちなみに前日やったルインズアホーンの映像を吉田に見せたところ、「余分な力が抜けて来ている」とお褒めのマジレスを貰ったそうです(^_^;)。
ステージ向かって左に田畑、右に津山という配置。田畑はフェンダー・ストラトとプレシジョンベースを使用。エフェクターはギター側はCry Baby、Fulltone OCD(オーバードライブ)、BIG MUFF(ファズ)、ハンドメイドぽい黒と緑のペダル(黒はリバーブの模様。緑は本人の話によると中身はMaxon Tube Screamerで、ドライブを絞ってブースター的な使い方をしてるんだとか)、DITTO Looper。ベース側はMalekko B:ASSMASTER(オクターブファズ)、EBS Multi Compを使用。津山サイドには何とドラムセットが設置。しかも１タム１フロアのフルセット。その奥にストラト型ギター(例によってフェルナンデス)、エフェクター(オーバードライブ、ディレイ２台)をセット。果たしてこのセッティングで演奏はどうなってしまうのか…。
1.北白川ファッションヘルスエンジェルスのテーマ
2.フュージョン野郎
3.地上最後の男
4.原盤原理主義
5.Wish You Were Here
6.トム・ウェイツが歌うニール・ヤングのHeart Of Gold
7.痩せたでー
8.アホンダーラ
9.Ruins風インプロ
(休憩)
10.朝日のあたる家
11.長い夜・ボサノバヴァージョン
12.僕は悪くない
13.Smoke on the Water
(アンコール)
14.Cat Food+黒猫の叫び+カム・トゥゲザー
15.ストーンズ+天国への階段
16.花紀行
まず津山はドラムセットの奥に立って、ギターデュオ&歌という形で進行。1は「関西アングラ版トキワ荘物語」とでも言えそうな歌詞が相変わらず面白い。田畑さんも東京に出て来てもうそんなになるんですね…。2はこのユニットのスマッシュヒット曲。途中フュージョンバンドの名前を上げていきますが意外に出てこないのが可笑しい。3は田畑のオリジナル曲で、新しめのレパートリーだとか。突然真面目モードになるのもこの２人ならでは。4もおなじみの曲。海外で買ったLPの中身違いが帰国してからわかるの悲しいですよね…。5は割とノリで始めたのが結構ガチな演奏になってしまいます。6もおなじみ「とりあえずトム・ウェイツに歌わせとけ」シリーズ。7〜8は津山はドラム叩き語りで田畑はギターで演奏をフォロー。7はビートルズのあの曲の替え歌ですが、語感が似てるというだけでここまでゴリ押しするのが流石。8はゴダイゴの替え歌。「あの」バンドへ捧げた曲との事ですが書かない方がいいですね(^_^;)。9は田畑がベースに持ち替え、B:ASSMASTERのファズトーンで演奏。これが素晴らしい。津山の変拍子やストップ＆ゴーなど、結構それらしい感じに聞こえてしまうのがさすが。いやしかしよく聞いてますよね。時間は短かったですが個人的にこの日のハイライト。ここで前半終了。ここまで約50分。
後半は前半やろうとしてコードを忘れたため出来なかったこの曲に再挑戦。これもひねりなしの直球カバー。11は過去にもやったボサノバアレンジですが、途中から何故かレゲエぽくなってしまいます(^_^;)。そしてクライマックスの12〜13。まずトラッド風のギターデュオインプロからスタート、かと思いきや津山が「ソロはフリップぽい音で」と指定があり、その後津山の歌へ。しかし歌パートが結構長くソロの場面になかなかならないのがご愛嬌。最後ソロ後はインストセッションに突入。田畑がギター下げたままベースも持って弾き始めると、津山はギターループを残してドラムを叩き始め、そこから13へ移行。これも以前サイケ奉行でやった替え歌ヴァージョンではなく、割とガチ目の演奏。何でこうなるのか…(^_^;)。これで一応本編終了ですがまだまだネタは尽きません。14は以前やったことがありますがこの日はピアノは使わず田畑のベースをフィーチュアした演奏。ベースが入るだけでぐっとそれっぽさが増すのが目から鱗でした。15も前回やった曲ですがやっぱりギターソロの弾きだしのところのそれっぽい演奏のところで爆笑してしまいます(しかも2度やった)。最後は津山の歌う荒井由実の曲できっちり締めて終了。後半も約45分の演奏でした。
津山のドラム、田畑のベースという予想外の要素もあって楽しいライヴでした。果たしてこのバンドのアルバムリリース、そして「フュージョン野郎」のシングルカットは実現するでしょうか(^_^;)。また、11月には長野友美とのデュオでのライヴが予定されており、次作用の新しいネタもあるとのことで、こちらも楽しみです。
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