AQANESUSS　12/11

AQANESUSS

2022/12/11 吉祥寺シルバーエレファント

吉田達也の新グループ、AQANESUSSのレコ発ライヴです。これは2021年に吉田の高校時代の同級生が還暦を機に当時やっていたバンドを再結成し、ミニアルバムのリリース及びライヴを行ったものがさらに発展したもので、英語詞の歌で「正攻法プログレ」を演奏するというのが売り。メンバーは吉田同級生で現在はブルースギタリストとして活動しているという伊藤信之、同じく歌詞担当ながらライヴのMC、コーラスやサイドギターなど多方面で働く桐田仁、前回ライヴで強力助っ人として参加し、そのまま継続参加のプロビデンス、那由多計画の塚田円(kb)、同じく前回ライヴに参加したジェネシスカバーバンドをやっている重藤真由美(b)、ジョン・アンダーソン大好きというkyoka(vo)の「プログレ若手女子」コンビ。かなり異色のメンバー構成です。そして直前にkyokaの喉が不調との事で、助っ人として高円寺百景のヴォーカルAH、新進プログレバンドEvraakからヴォーカルのMarina Seoとサックスの今川天國が急遽参加となりました。今川はレコーディングにもゲスト参加しています。前日の新ピに続きこの日も前売り完売の盛況。２日続けて完売公演を見るというのは個人的にもあまり記憶がないぐらいです(^_^;)。

ステージ向かって左から後方に塚田、重藤、吉田、伊藤、桐田、フロント左からゲストvo、kyoka、今川という並び。ゲストvoは１人ずつで都度マイクは変更。塚田はローランドのシンセ2台(JUNO-XとFantom 6?)と音源用MacBookを使用。下段のシンセはアコピ、上段はアナログリードやオルガン、メロトロン音色で使用。重藤は5弦ベースを使用。エフェクターはTech 21のVT Bass DIとBass Big Muff π。吉田は３タム１フロア、ツーバスペダルを使用。伊藤はレスポール型のギターを使用。エフェクターはマイクロタイプを数台。桐田はエクスプローラータイプのギターにマルチエフェクター1台。今川はソプラノサックスを使用。通常はアルトサックスも使うとの事ですが機材故障によりソプラノのみに。しかしこれはバンドの音には合っていたのでむしろ好結果だったかも。

1.樹海の空
2.Eternal Light
3.Lady Fantasy (CAMEL)
4.午前零時のカレーパン
(休憩)
5. Soar in the Sky
6. Kind Loneliness
7.Can’t Wait Tomorrow
8. Evening Scenery
9. Artificial Soul
10. Swaying Flowers
11. Emerald Hearts
12.You
（アンコール）
13.樹海の空

まずAHを除く全員がステージに登場して1を演奏。前半は2以外は緋乃〇カレーパンのレパートリー。アルバム収録曲は後半にまとめて演奏しましたが時間配分の関係で2のみ前半に。2～3はkyokaが歌います。3は2021年のライヴで演奏した、高校時代のレパートリー。前回の一色萌ヴォーカルの時も思ったんですが、この曲やはり女声ヴォーカルで聞いた方がぐっと雰囲気が出て良いと思います。まあオリジナルのおっさん声も味はあるんですが…。この曲の盛り上がる場面で吉田がツーバスを入れて、「キャメルでツーバス？」とツッコミを入れられていました(^_^;)。4は今川が参加し、ソロ回しパートも入ります。吉田の場面はヴォイスのソロでそう来るのかと思いましたが、最後にはちゃんとドラムソロの場面も入れていました。

後半最初の5はAHがヴォーカル担当。しかし会場に着いたばかりという事で客前でサウンドチェックを行うという事態に。しかしそれでもきっちり歌って見せるのはさすが。「高円寺百景ではオペラ声かデス声ばかりなので、クリーンヴォイスで歌えて嬉しいw」とか。この曲はkyokaのために特にイエスを意識して使った曲だとかで、万全な調子でkyokaの歌うヴァージョンを聴きたいところです。6以降はkyokaが歌います。8は日本語タイトルだと「夕景」これで元ネタは予測つきますね(^_^;)。　9は吉田がサムラ参加時にアイディアとして温めていたムード歌謡的な曲を引っ張り出し、今回ジェネシス的な要素を加えてこのバンド用にリファインしたものとか。サイケ奉行の「ムード歌謡+キャラバン」と対決させてみたいところです(^_^;)。11はSeoが参加。Seoは時間の都合で途中退出予定でしたが帰り支度万全で歌ったあと、そのまま会場をはけていきました。お疲れ様でした…。本セットラストの12はAHが歌います。正統派のバラードを歌い上げる感じはやはりいつもの高円寺百景では見られないスタイルで新鮮味ありました。アンコールは持ち曲が尽きたという事で最初にやった曲をもう一度やることに。しかし組み合わせがAH+kyokaとなった事でまた違った感じで聴けるのが嬉しいところ。

最後は記念撮影大会(双方向)で終了。ゲスト参戦もあり盛りだくさんで楽しかったですが、kyokaの調子が万全な状態でのリベンジ公演に期待したいところです。

GO TO INDEX

TAKE's Home Page