津山篤＋長野友美トラッドソングスデュオ　5/19

津山篤＋長野友美トラッドソングスデュオ

2024/5/19　大久保ひかりのうま

津山篤＋長野友美トラッドソングスデュオのセカンド・アルバム「農夫の娘」レコ発ツアー東京公演、ワンマンライヴです。東京ではワンマンライヴを見るのはなにげに初です。まあ対バンありとはいえワンマン並みのヴォリュームではあったのですが(^_^;)。この日は藤原弘昭(vln)、ホッピー神山(kb)を迎えた編成。

ステージ向かって左からホッピー、長野、津山、後方中央で藤原が立って演奏という配置。津山はこの日はガットギター１台のみを使用。３月に見たライヴではスチール弦ギターと併用したり、カンテレも用意していましたがこの日はこれ一本。長野はスチール弦ギター、バンスリ数種、ベル類を使用。藤原はアコースティックヴァイオリンをマイクで拾って鳴らします。ホッピーは店置きのアップライトは使わず、ローランドRD-700とコルグX5D、SP-303（サンプラー）を使用。

1.Coisich, A Rùin
2.Cad e sin don Te sin
3.Seven Wonders
4.Harpans Kraft
5.Hilhòta…Fidelòta?
6.A La Muntagna
7.The Dragonfly’s Horo
8.No mans land
（休憩）
9.Where Are You
10.A Sailor Courted A Famers Daughter
11.Hilhetas Qu’ètz A Maridar
12.Ar Éirinn Ní Neosfainn Cé Hí
13.Ebbe Skammelson
14.Las Filhas Del Saulà
15.La Filha D’un Paisan
16.Darrièr lo chastel de Montvielh
（アンコール）
17.Blacksmith
18.La vesper de la nosa

セカンド・アルバム収録の13曲中12曲（冒頭のイントロダクション的な"Huutaa Aurinkoa"を除く全曲）、ファーストアルバムから5曲、ほか1曲という構成。藤原は終盤の１５，１６，１８を除く全曲に参加。ホッピーは４，５，８～１１の5曲に参加。４ではオルガンと（曲に合わせて）ハープ音色、５はサンプラーによるSEとアコーディオン音色、８はアコピ＆クワイア、９はエレピ、１０はアコピ＆ストリングス、１１ピアノ＆サンプラーと、曲に応じた音色選択。個人的には長野の低音ヴォーカルと木製スプーンのリズムでアレアを思わせる変拍子ナンバー６、長野のスクラッチノイズギターやホッピーのフリーなピアノが不穏でまさに「結婚は地獄」と思わせる１１がハイライト。１７はこのデュオで聴くの初めてですが上野洋子が各種編成でやっているのをよく聞く曲。と思ったらこの曲、鍛冶屋の男に結婚をすっぽかされた女性の怒りの歌だとかで、それに即したワイルド（？）な歌いっぷり。上野の歌とはぜんぜん違う...(^_^;)。こういうのも比べると面白いですね。

ファーストレコ発時はもうすでにセカンド収録予定曲をやったりしていましたが、この日は新ネタは１７のみだったので活動ペースはここで一息といったところでしょうか。個人的には以前見たサイケ奉行と合体しての本格的トラッド・ロック・バンドにも期待したいところですが。

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