山本精一
2024/6/21 八丁堀・七針
山本精一の「まっとうな弾き語り」と事前告知されていたライヴです。私はこの会場に来るのは2011年以来と久々(山本はコロナ期にこの会場に出ていて、配信で見ていた)。この日の開演前BGMはDunkelzifferのIII。
山本は前日と同じサンバースト&白ピックガードのストラトを使用。エフェクターはDOD、オーバードライブ、FLAMMA FS02(リバーブ)、ディレイ。アンプは店置きのフェンダー・ツインリバーブを使用。
開演前に「長めの1セットのライヴになる」ことがアナウンスされてからスタート。
1.眼が覚める前に
2.かえりのうた
3.まっすぐにみちをはずすわたしには
4.待ち合わせ
5.宝石の海
6.Ever gray
7.(ダメかもしれない)
8.バケツの歌
9.虚空の屋根
10.生まれかわるところが
11.不可思議なわたしへ(Selfy)
12.シークレット・ソング
(アンコール)
13.Simon
14.名前なんてつけたくないうた
15.ふたつの木のうた
全15曲、古いものでは「幸福のすみか」収録曲から、最新作selfy収録曲、さらに未音源化の曲まで、幅広くかつまんべんなく選ばれたセットリスト。冒頭2曲ほどで、山本はツインリバーブの内蔵リバーブを使用。前日もジャズコーラスのコーラス機能を使っていましたが、アンプの内蔵エフェクトを使うのが個人的ブームだったんでしょうか(^_^;)。FS02のクリーンな音とは対象的なウォームな音でなかなか面白い。3は歌詞を大幅に改変したヴァージョン。これを聴くのは個人的には(多分)初めて。CD-R"5 SINGS"収録の歌詞違いヴァージョンとも違っています。これはレアかもしれません。4からはファズトーンを使った単音フレーズも使い始めます。6を歌うのはかなり久しぶり、というか私が見たライヴでは「オールナイトニッポン」でやったときぐらいしか記憶にありません。低音弦の動くベースライン(終盤ファズトーン化する)と開放弦のコードを上手く使ったバッキング。7はまだ音源化されていない不条理系の曲ですが、ライヴのレパートリーとして定着しつつある感じです。この曲では前編FS02の深めのリバーブを入れて、サイケ&アングラ感を増量。11は"UR TRACKS"収録の別歌詞ヴァージョン。12はya-to-iに提供していた曲。この曲は私はライヴで聴くのは初(調べたところ2017年に大阪のライヴでやっているらしい)。女性ヴォーカル用に書いた曲ということですが山本の歌でもいい感じ。オリジナルは穏やかなボサノバ調ですがここでは裏拍が特徴的なカッティングギターで歌われます。事前に一部でこの日はレアと告知されていましたがこの曲のことだったんでしょうか。とにかくこの日の個人的ハイライトでした。アンコールは3曲。トータル80分強の演奏でした。
山本曰く「この会場の(観客との)距離感は良い」とのこと。おそらく最前列正面の客の目線が低いので歌いやすいのではないかと思われます。他の会場も参考にしてはどうでしょうか(とはいえこの会場の客席の構成が少々特殊なのですが...)。
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