YEN CALLING、JOLINE95/9/24 吉祥寺シルエレ
ボンフル・ソロユニット共演ライヴ（片方は元が付いてしまいましたが(^_^;)）。
まず先攻はJOLINE。事前情報では安紀＋桑原、中嶋の編成でしたが、変更になって結局は安紀＋原田仁のデュオ形式となりました。正味４５分ほどのステージ。
演奏形態はテープのパーカッションをバックに安紀がヴォーカリゼーション＆時々ベルやフィンガーシンバルの小パーカッション類を演奏、原田がベース＆ヴォーカルでサポートする、という感じ。安紀は椅子に座って、傍らのテープデッキを操作しながらの歌唱です。
安紀曰く、このユニットのコンセプトは「アラビア」だそうで、パーカッションの音や安紀の歌うメロディラインは確かにそれらしいです。ステージでお香がたかれたりもしていました。でも途中からはもっといろいろな要素が入ってきてしまって、「アラビアの人が聴いたら怒るでしょうね（笑）」というＭＣどおりの感じになってしまいました。後半の原田のファズベースが爆発する辺りのテンションは相当高いものでした。
音についてはいろいろな意見が出るんじゃないかと思いますが(^_^;)、私は結構面白いと思いました。安紀のヴォーカルを純粋に楽しむだけならこの形式でも充分じゃないかな。あと希望があるとすれば、もっといろいろな人との組み合わせを見てみたい、と感じました。とりあえず、太田恵資との「アラビア対決」なんてどうでしょ？(^_^;)
安紀は衣装もアラビアぽいのを探したそうですが、無くて結局白のチャイナドレス(^_^;)に裸足というスタイルでした。
しかし、安紀さんはすっかりレスリー・チェンにはまってしまったようですね。ＭＣでも終演後にお話ししたときも、その話題ばかりでした(^_^;)。
続いてYEN CALLING。鬼怒無月＆福岡ユタカのアコースティック・デュオです。まぼろしの世界オムニバスＣＤ収録のテイクが素晴らしかったので、期待大のステージです。こちらは１時間強のステージ。
鬼怒はナイロン弦とスティール弦のアコギ２本を持ち変えての演奏。福岡は手元のディレイ／ハーモナイザーを操作しながら歌います。
１曲目が終わって福岡がＭＣをはじめたところ、ハーモナイザーが入ったままなのを忘れてそのまま変な声でしゃべってしまい、全員大爆笑(^_^;)。このせいか、全体的にリラックスした雰囲気のライヴになりました。
面白かったのはブルースぽい進行の曲での鬼怒のプレイ。ボンフルやＰＯＮでは絶対に聴けなかった演奏ですが、そこは鬼怒のこと、ありきたりのブルースでは終わらせず、細部まで凝ったプレイを披露します。う〜〜ん、さすが。引き出しの多さはホントに凄いです。それからアンコールの前にちょっと弾いたジプシー・キングス風のスパニッシュ・ギター、かっこよかったなぁ。
個人的にはもうちょっと突っ走った感じの演奏でも良かったように感じましたが、こういうリラックスして楽しめる演奏も、たまにはいいでしょう(^_^)。
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