KRAMER95/9/25&26 恵比寿ギルティ
KRAMERの来日公演。２日目はDAEVID ALLENも加えたゴング名義の公演でしたが、ALLENがビザの都合で来日できず、急遽２日ともKRAMER名義の公演に変更となりました。残念！ なお、内容は２日ともほぼ同じものでした。
・（オープニングアクト）E-TRANCE
最初に出てきたのはE-TRANCE。普段はＮＹで活動しているという、日米混成メンバーによるバンド。g,voが日本人でb,dsが向こうの人かな？ 音はちょっとハードめで一昔前のＮＷぽいサウンドです。絶叫タイプのヴォーカルが好みじゃない、というのは回りの一致した感想だったようですが(^_^;)、私はライトハンドやアーム、エフェクト等を多用してなかなか面白い音を聞かせるギタリストが気になって、すぐ前で熱唱しているヴォーカルには目もくれずに、ギタリストの方ばかり見ていました。時間が２０分ほどと短かったのがまぁ救いだったかな。
・DAMON & NAOMI
「ヘタらしい」「デュオ形式」など、いろいろ不安な事前情報があったんですが、実際今回の出演グループの中では私は一番気に入ってしまいました。編成はDAMON KRUKOWSKI(vo,ac-g),NAOMI YANG(vo,b)に、KRAMER(b)と日本の GHOSTの馬頭将器(g)と荻野和夫(kb)の２人がサポートで加わります。このサポートの３人の力量もあって、非常に聴きごたえのある演奏でした。NAOMIのベースは中音域でサブメロぽいフレーズをつま弾く、という感じ。確かにヘタだけど(^_^;)、それが結構味を出していたようにも感じました。３０分ほどのステージでした。馬頭の空間的な広がりのあるプレイはさすが。
２日目にはドラマーも加えた６人編成になりました。このドラマーもGHOSTの人なのかな？ １日目の繊細な感じに比べ、２日目はドラムが入った分、音の厚み・重さが増した印象になりました。どちらも甲乙付けがたいかな。
最後にホッパーが登場して"MEMORIES"を演奏するのは２日とも同じ。この曲でのホッパーのプレイがどうにも危なかしく感じたのは私だけ？(^_^;) きっと十数年ぶりに演奏するんでしょうから、仕方ないかな。
つかみのDAMONのＭＣは、初日はチャゲアス、２日目はサザンでした。１日目はウケてたけど、２日目は発音がネイティブだったせいか、ウケはイマイチでした(^_^;)。
・DOGBOWL
JONの落書きやらコード進行表がベタベタ張り付けられたアコギを持って登場したDOGBOWLは、どこにでもいそうなちょっと太ったアメリカ人のおっちゃん、という感じ(^_^;)。このセットではサポートはKRAMER一人。KRAMERのac-g,b,voのサポートをバックに、DOGBOWLはアコギをR&Rスタイルでかき鳴らしながら、ポップな曲を立て続けに歌います。前のセットでも感じたんですが、KRAMERの特にベーシストとしての力量はかなりのものがありますね。曲によっては、まるで KEVIN AYERSをサポートするMIKE OLDFIELDのリードベースを思わせる場面もありました。
そういえば、１日目のサウンドチェックでKRAMERが"HAZARD PROFILE PT.1"のリフを弾く場面も見られました。う〜〜ん、好きだなぁ(^_^)。
・KRAMER
編成はKRAMER(vo,ac-g),HUGH HOPPER(b),DOGBOWL(ac-g,b-vo),DAMON KRUKOWSKI (ds),STEVE WATSON(el-g)の５人。予想以上にしっかりしたバックの演奏で、聴きごたえありました。やはり聴きどころはHOPPERのソロ。場面は少なかったけど、バリバリのファズソロは感動ものでした(^_^)。HOPPERは２日目は馬頭の使っていたCRY BABYのワウペダルを持ち出してソロで使っていました。アンコールはKRAMERのアコギ弾き語りによる演奏。これは両日とも同じでした。
いやぁ、２日続けて３時間強の立ち見はさすがにつらかった(^_^;)。足が棒のようになりました。入りは初日はまあまあ、２日目は払い戻しがあった割には初日以上の入りでした。これでアレンが来ていたらさぞ凄い状況になってただろうなぁ(^_^;)。
初日はデミセミのEMI、勝井、想い出の津山、犬のJON等のミュージシャン勢に、松本、中嶋らマーキー勢も来ていました。アレンが来ないという情報がいきわっていたせいか、２日目はあまり知った顔を見かけなかったなあ。
初日の終演後、HOPPERとちょっと話が出来て、ソフツのTHIRDのＣＤにサインをもらうことが出来ました(^_^)。「去年のゴングの 25周年ライヴも見に行った。SHORT WAVEのステージも素晴らしかった」と言うと、HOPPERが奥からＣＤを２種類ほど持ち出してきました。くれるつもりだったようでしたが、「全部持ってるよ」というとちょっとだけ驚いていたようでした。それほどでも(^_^;)。
そうそう、２６日の昼に行なわれた新宿ユニオンでのミニライヴにもちょっと触れておきましょう。まずDAMON & NAOMIにKRAMERが入った３人で、アコギ２本の弾き語りで１曲。続いてHOPPERが入って"MEMORIES"。HOPPERはなんとDOGBOWLのギターを弾いてました(^_^;)。DOGBOWLとKRAMERで１曲演奏したあと、最後に再びHOPPERが登場し、KRAMERの曲を演奏しましたが、この時HOPPERはNAOMIの使っていたセミアコのベースを弾きましたが、音が響かずにフレーズが全然聞き取れなかったのが残念でした。正味30分ほどのステージで、内容的にあまり見るべきものはありませんでした。蹴って家で休養してたほうが良かったかな(^_^;)。収穫はライヴ前に買った中古ＬＰの"HOPPER TUNITY BOX"（\3,800、結構美品）のみでした。
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