PILL＋木幡＋勝井、大野＋ナスノ、MELT-BANANA、DUMB LOCK SANDS HILL95/10/13 高円寺SHOWBOAT
「PARANO-EAR #27 + まぼろしの世界」。計４バンド登場しましたが、お目当てはもちろん、最初のトリオ。私が着いた開場当初の頃はそこそこの入りだったんですが、開演頃には後ろの立ち見も超満員の大盛況でした。
・PILL(exリップクリーム)＋木幡東介(マリア観音)＋勝井祐二
てっきりこれがメインだと思ってたら、何とオープニングアクトでした。早めに会場に着いてて良かった。でも、結果的には最初で正解でした。あとの３バンド見た後だったら、まともに聴けてなかったかも(^_^;)。
基本的には、木幡がテレキャスを弾きながら、いつものマリ観節をうなり、それに割って入るようにPILLがスラッシュ系の「ズドドドドッ」てな感じのドラムをカットインする、めげずに木幡はマイペースで歌い続けると、今度は PILLが「ふざけたこと歌ってんじゃねー、バカヤロー」というようなヴォイスをドラム叩きながら割り込ませる、勝井は２人を煽るように終始ハイテンションで弾きまくる....と言う感じでしょうか。
こう書くと、いかも３人がてんでバラバラに演奏していて、全くまとまりがないように感じるでしょうが、３人がそれぞれ強烈な個性を持っているためか、実際に音を聴くとなぜかアンサンブルとして成立して聴こえます。これは面白い。
木幡はギター＆歌以外にも、ドラムに回る場面もありました。この場合はツインドラム＆ヴァイオリンという編成になりますが、木幡もPILLに負けずに互角に叩きまくっていました。凄いなぁ〜〜。
時間は３０分ほどの演奏でしたが、マリ観とはまた違ったテンションの感じられる演奏でした。これに灰野が入った編成となると、さらに凄いんでしょうねぇ(^_^;)。一度見てみたいです。
・大野雅彦(ソルマニア),ナスノミツル(アルタード)UNIT
これはノイズです(^_^;)。ギター２本を縦に組み合わせた改造ギター（なぜかヘッドの部分にもピックアップが付いてて、計３本もシールドが伸びている）をかきならす大野と、対照的にオーソドックスな音色ながらアグレッシブなプレイで応戦するナスノ。最後は２人ともステージに座り込んで、ピックアップに向かって叫びはじめます(^_^;)。
・MELT-BANANA
このバンドのギターも高周波系だなぁ。そろそろ聴覚が麻痺してきてます (^_^;)。なるほど美形な女性Vo、右手にボトルネックをはめっぱなしで高周波ノイズを出しまくるG、ハイチューニングのスネアで速いリズムをたたき出すドラム等もさることながら、小柄な体に似合わぬ骨太なサウンドとセンスのいいラインでバンドを引っ張る女性Bが印象的でした。でも、このバンドを最前列で、しかも「座って」見れるのって、結構ぜいたくなのでは？(^_^;)
・DUMB LOCK SANDS HILL
これが今日のメイン。京都のバンドで、Ds×2、B×2、KB×2、G、PERCと、何と８人編成の大所帯です。おまけにスライド担当や親類縁者なども来ていてもう大変です(^_^;)。音は典型的なホークウインド系トリップサウンドで、１曲３０分ほどで終わり。耳が生きてる状態で聴きたかったなぁ(^_^;)。
終演後に隣の焼き肉屋で食事をして出てくると、前で出演者がたむろってる。木幡もいました。高円寺駅に向かう途中でナスノは前を歩いてるし、新宿へ向かう中央線では勝井と津山（観客として来ていたそうです）と同じ電車になってしまったという。ちなみに勝井はこの夜もう１本、デミセミのライヴがあったそうです(^_^;)。あんだけ弾き倒してまだライヴやるとは、何というタフさじゃ(^_^;)。
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