5-GUITARS95/11/26 吉祥寺MANDALA-2
日本のライヴシーンを代表するギタリスト５人による企画ライヴ"5-GUITARS"。会場の吉祥寺MANDALA 2は超満員でした。
司会進行は内橋。３部構成で、まず最初は５人それぞれのソロを１曲ずつ。
１．内橋和久：スクラッチやハムノイズをふんだんに盛り込んだノイジーなソロ
２．鬼怒無月：ロングトーンを多用したロックなソロ。ちょっと意外？
３．磯田 収：叙情的なアルペジオをペダルやエコーで変調させていく
４．今堀恒雄：サンプリングやハーモナイザー使用で音だけ聴くととてもギターには聴こえない(^_^;)。手よりも両足のペダル操作が凄くてついそっちを見てしまうのでした(^_^;)
５．山本精一：途中トラッドぽいメロディアスなフレーズも出てくる。割と正統派以上で約４０分弱。休憩を挟んで、２部は２人ずつ組んでのデュオ。
１．鬼怒&磯田：鬼怒の不可思議フレーズ対磯田のワウの効いた刻み、という感じ。磯田は終わる気無かったけど、鬼怒が無理矢理終わらせた？
２．今堀&山本：内橋曰く「これは見物」 意外とオーソドックスな内容。
３．鬼怒&内橋：内橋の刻み中心のバッキング＆鬼怒のソロが基本形。
４．磯田&今堀：磯田の鋭角的ノイズに対して、今堀はなんだかのんびりした音。
５．山本&内橋：メロディアスなフレーズを混ぜてくる山本にひたすら刻む内橋。ここで終わりの予定だったのだが、「時間が余ったので」他の組み合わせで続行(^_^;)。
６．鬼怒&今堀：２人ともソリッド＆フリーキーな演奏。結構相性いいなぁ。
７．山本&磯田：２人ともメロディアスだけどとぼけたフレーズを連発(^_^;)。
８．内橋&今堀：前半は抽象的なフレーズの応酬。後半は今堀のエフェクト爆発。以上でまた４０分強。休憩を挟んで３部は、５人がそれぞれ用意してきた曲を全員で演奏するというもの。
１，今堀作：「基本的に即興と言ったのに、こいつびっしり譜面起こしてきよる。しかもパートにドラムやトロンボーンとか入っとるで（笑）」ということで、ほとんどティポの曲のようでした(^_^;)。これはさすがに、譜面に強い内橋・鬼怒と今堀の３人で演奏。内橋は間違ったそうな。
２，磯田作：曲というより企画物。コブラのパロディで、磯田がフリップで出したとおりに全員演奏するというもの。そのフリップが"THE DISTORTIONs""THE MUTEs" "6TH STRINGS"（６弦しか使わない）"THE ACOUSTICs"（これはアンプを切った生音で演奏）"THE ANIMALs"（他は動物の鳴き声をやってるのに鬼怒だけ「朝日の当たる家」を弾いてるし(^_^;)）"THE 君が代s"（誰もまともに弾けなかった(^_^;)）等々。使わなかったのには"THE 弾き語りs" "THE キングトーンズ"なんてのもありました。歌わせる気だったのか？(^_^;) これは場内大爆笑。
３．鬼怒作：タイトルは「５人用」譜面に書いてあったそうな(^_^;)。５人のフレーズが合わさって一つのリフになるという感じかな。一番今回の趣旨には合ってる曲。
４．内橋作：Aチーム（鬼怒&今堀）とBチーム（磯田&山本）に分けてアレンジした、ダブルトリオならぬダブルデュオ？ のような演奏に内橋がからむもの。この曲がやはり一番全員の個性が生きてたかな。
５．山本作：内橋曰く「これは難しいです」。変拍子のリフがどんどん発展していく、かなりプログレぽい曲。構成もかなりしっかりしていました。
「この５人の中では俺と鬼怒以外は全部メジャーになってしまった。悲しいなぁ」と内橋氏がコボして、ライヴは幕を閉じました(^_^;)。
これも４０分強で計２時間。予想以上に面白いライヴでした。特に３部が一番面白かったです。２回目も考えてるそうなので、今回見逃した方は是非どうぞ。この日の模様はササキヒデアキ氏がビデオ撮影していたので、後日リリースされるかもしれません。
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