吉田達也&RON ANDERSON95/12/14 市川りぶる
前日のＰＯＮに続いて、この日は吉田達也＆RON ANDERSONの「パンク・ジャズ・セッション」を観戦。会場の「りぶる」には初めて行きましたが、普通の商店街の中にある普通のジャズバーという感じの所。こんなところで吉田さんが演奏して大丈夫かな、と思ったんですが、ふだんと変わらないフルパワーで演奏していました(^_^;)。ここ２階だよ(^_^;)。
客席は超満員。２０人弱ぐらいでしょうか。中には吉田さんの事を知らずに、ジャズバーのつもりで来ていた普通のお客さんもいたようですが(^_^;)。
演奏は定刻より少し遅れて１９時５０分頃スタート。前半３０分、後半４５分、アンコールには「時間も早いし、ちょっと休憩してから第３部をやります」ということで１５分ほど演奏、計１時間半にわたる演奏でした。
私は吉田＆ANDERSONのＣＤについて、ＲＰ誌２６号で割とそっけない評を書いてしまったんですが、ライヴを見て「まずったなぁ」と感じてしまいました(^_^;)。課題として書いたルインズとの差別化についても、即興部分でのフレキシブル度の高さという面で十分に達成できています。ANDERSONの力量も予想を遥かに越えたもので、オーソドックスなフリージャズ風プレイからジャンク風、ピックアップやエフェクターのスイッチを使ったノイジーなサウンドまで、非常に多彩な表現で全く飽きさせません。また、ピッチシフターを使ってベースパートを演奏したりもしていました。後半の頭には、店に置いてあったアコースティックギターを手に吉田の肉声とのデュオなども聴かせる場面も。
アルバム収録曲をやろうとしたけどANDERSONがリフを忘れてしまってCD聴いてコピーした、という話があったり、曲間に次の曲をリハーサルしたり、客の名前をもとに即興で曲を作って演奏したりといった楽しい場面も多く、個人的には非常に満足出来たライヴでした。この演奏がこの場にいた１０数人しか体験できないの？ という感じでしたが、この日の模様はＤＡＴとマイク２本で録音され、無事後日ＦＭＮからリリースされました。
終演後に吉田さんと少し話が出来たんですが、高円寺百景の松居さんはもうちょっと自由度の高い演奏を望んだのと、歌えないというのがネックになっての脱退だそうです。で、意外だったのが、原田さんの方から「高円寺百景をやりたい」と言ってきての加入なんだそうです。そうなると、割と真面目に演奏しているのも納得できるかな。２９日のライヴで勝井さんが入るかどうかは、デミセミがあるのでまだ未定だそうで。もう勝井さんもほとんどセミレギュラーみたいなものだなぁ(^_^;)。
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